《2004.2.11〜13》
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※2月10日以前の日記は、前ページに掲載
2月11日(水) 雪の山陰から、春を感じる瀬戸内のまちを経て、九州へ。
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朝、松江市を発ち、雪深い中国山地を越えて防府市の知人宅に立ち寄ってから福岡へ。妻の実家がある大野城市の市議・清水純子さん、前・筑紫野市議の辻本美恵子さんと懇談しました。お二人とも自治体議員勉強会の仲間で、ゴミ問題など、生活に根ざした地方政治へのアプローチには、教えられることが一杯です。
2月12日(木) 日中は春の気候の九州も、夜はまだまだ厳しい冷え込みを感じます。
佐賀行きの予定を変更して、昨日97歳の誕生日を迎えた義父と、今年88歳になる義母とともに、大分県大山町の温泉で一休み。こちらも心を洗わせてもらいました。
2月13日(金) 早咲きの梅の香りを感じながら、5年ぶりの佐賀市に入りました。
議長選挙をめぐる贈収賄事件に怒り、市政浄化運動に取り組んでいた市民の皆さんからお招きを受け、初めて佐賀市を訪ねたのは、1992年のこと。その後、汚職議員リコール運動の推進役を担ってこれを成功させ、93年2月の市議補選で当選した岩尾幸代さんやその仲間の方々とのお付き合いも、もうまる11年になります。市民グループ「萌」と共同使用の岩尾事務所(写真上)を5年ぶりに訪ねました。
岩尾さんの当選は、まだまだ古い体質が残る佐賀で、女性たちを元気づけ、活動の場を広げてきました。98年の市議選では「2人当選」にチャレンジしながら実らせることができませんでしたが、新しい試みはずっと続いています。
いつの間にか、事務所の隣に喫茶・雑貨の店「ハモニカハウス」を開設。障害者グループや男女共生、国際ボランティアなど、人々の様々な活動をつなぐ拠点ができていました。そしてそのまた隣には、メンバーのひとり眞島正子さんたちが、手作り弁当やお総菜を販売するレストラン「ふらぼん」(写真中)を開店して、集いの場がさらに広がっています。
これらの活動の発展について、岩尾さんは気負うことなく話してくれました。「事務所だけだったら、集まってもらえる人や市民活動に壁があることを感じました。議員だけでの行政とのやりとりに限界も感じたんです。それに、活動を若い世代に引き継ぎたいという思いから、『次は立候補しない』と言い出すと、いつもみんなが仲間の輪を大きくするアイデアを出し合ってくれるんですよ」
学生のころから選挙を手伝っていた羽根真由美さんはいま、9か月の愛娘といっしょに童謡教室に通っています。若いお母さんたちを集め、古くから歌い継がれる伝承遊び歌などを学ぶ教室の主宰者もやはり仲間のひとりです。豊かな能力を持った女性たちが集い、それをともに育てているこのグループの活動ぶりに、あらためて感服して帰りました。