5月11日(火)会議中、上着を脱ぐほどに暑くなりました。もう立夏も過ぎているのですね。
※5月10日以前の日記は、前ページに掲載
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《2004.5.11〜13》
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午前中、「議会のあり方に関する調査特別委員会」の理事会、午後は同委員会が開かれました。今日のテーマは「常任委員会の同時開催」です。新庁舎の議会フロアーに2つの委員会室が設けられたため、これまで1日1委員会だったものを、5月議会から「2委員会を並行して開く」という提案が出ていました。私は、同時開催とする場合、@委員外議員の発言保障と、A本会議での発言制限がある小会派議員の「議案に対する質疑の確保」を併せて検討すべきことを、前回の委員会で主張しました。
今日の理事会に提案された正副委員長の斡旋案では、@についての改善策は示されたものの、Aは顧みられていません。「承服しがたい」と伝えたところ、斡旋案は撤回され、そのまま委員会が開催されました。委員会では、堺市議会の「会議規則」に、「議員の質疑があるときは質疑の後」という議事運営の規定があることを紹介し、あらためて「質疑の保障」を主張。長い議論の末、これに関する「議事運営の要綱」を改善するという条件で、委員会の同時開催に同意することとしました。
5月12日(水)蒸し暑い一日でした。天気はまた下り坂だそうです。
今回で70回目になる「自治体議員勉強会」の仲間を堺市議会に迎えました。新議場を見学してもらった後、最初に田中丈悦議員から、「出席費用弁償」の廃止に至る経過を報告。私からは、不正工事契約やこれを素材とした議会での質疑、調査活動などについて報告しました。
兵庫県や滋賀県からの新しい参加者もあって、「いつか幕引きを…」と思っていた勉強会は、やめづらい雰囲気が増してきました。次回は、8月8日〜9日、埼玉県志木市での合宿。自治体改革のトップランナーとも評される穂坂邦夫市長との懇談などを予定しています。
5月13日(木)大雨洪水警報が出るほど、猛烈な雨に襲われました。
今朝の読売新聞が、美原町でリコール署名を集めている人たちに「脅迫ファックス」が届いていることを報じています。また、10日の朝日新聞夕刊には、議員たちが配った「署名妨害ビラ」の記事が載りました。いずれも、先日の臨時議会の総務委員会や本会議で指摘した事件です。署名収集中の受任者に対して、嫌がらせや物理的妨害をした町議や区長、政党関係者などもあったそうです。なかには、傷害事件に至ったケースもあるとか…。自分の首がかかった「リコール運動」。さすがに町議や町長の必死の抵抗が見受けられます。町議たちのビラに書かれた「署名すればプライバシーが侵されますよ」などの脅しは、「署名妨害を禁止する地方自治法の規定に抵触するおそれがある」と、堺市選管が臨時議会での私の質問に答えました。それでも「署名取消用紙」を後援会などに配布し、提出を促した町議さえいるそうです。
署名運動へのすさまじい反撃と、激しい豪雨に見舞われながら、署名収集活動は今日で終わりました。この住民運動は、「合併という大事な問題を、どうして町長と議会だけで決めるの?」という素朴な疑問から始まったもの。町当局による水道料金算定資料の捏造や、合併協議会での議長の下品な発言やウソなどから、心ある住民が抱く合併推進への疑問はさらに大きくなりました。激しい妨害活動が功(?)を奏して、もしかしたら署名の数は法定数に達しないかもしれません。しかし、町の「権力者」たちに、これほどに大きなインパクトを与える運動となったのです。無理矢理に進めてきた権力者たちの行為は、いずれまた、場面を変えて検証されることになるでしょう。ご苦労様でした。