《2004.6.29〜7.2》
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6月29日(火)じめじめした不快な気候ですが、雨にはならず、ぜいたくを言えません。
昨日の夕刊各紙で、関西電力が設備などの検査結果を捏造し、3600件を超える不適切なデータに基づいて国の審査をクリアしていたことが報道されました。堺市の臨海部で数十年にわたって操業を続けている「堺港発電所」もデータ捏造の舞台となっており、市の関係部課や消防本部に事態の把握状況を質しました。「関電から報告があった」という文書は提供してもらったものの、担当者の認識にいまひとつ納得しかねるので、さらに調査を続けます。
ところで、昨日の日記に書いた参院選候補の選挙カーが、偶然にも夕方の堺東駅前で宣伝活動をしていました。演説を聴いてみようと現場に向かったのですが、すでに終了。車に乗り込む前の候補者と握手し、激励の言葉をかけることはできました。実は、この人と直接話すのは初めてで、先方が私のことを知っていたかどうかは不明。“やさしい手”は、ちょっと想像外でした。
6月30日(水)雨がなく、気温が上がって、花々への水やりの量がぐっと増えました。
関電のデータ捏造事件について調査。市当局も事の重大さに気付いたようで、関電側から報告を受けた環境共生部が、3日目にやっと関係部局に資料を回付しました。ところが、回付先のひとつ危機管理課を訪ねると、課長は「会議のため外出しています」とのこと。そして、「行き先はどこだか分からない」という驚くべき事態。これでは、堺市の危機管理体制そのものが危機です。
さて、以前「名前は不詳」とご紹介した右写真の花は、「ストレプトカーパス・サクソレム」だと分かりました。原産地は、ケニヤ、タンザニアだとか。
7月1日(木)もう完全な夏です。急な来客を迎え、満月のベランダで夕涼みの宴。
消防本部から報告があって、明日、関電の堺港発電所に特命査察に入るとのこと。関係部署が緊張感を持って動き始めてくれました。会社側が発表した改ざん書類を見る限り、ただちに市民の安全に影響を与えるものではないようですが、問題なのはこの事件から窺える企業の体質です。発表されていないデータなどに問題はないのか…。可能な限り迅速に調査し、確かめるのが行政の仕事のはず。つねにその認識を持っていてほしいものです。
◆ホームページへのアクセス・カウンターが、きょう午前中に5万を超えました。2002年9月2日に開設以来、667日目。4万件を超えてから78日です。ちなみに、1万突破は2003年6月9日(279日)、2万突破は同年9月30日(1万アクセス所要113日)、3万突破は2004年1月25日(同117日)、4万突破は4月14日(同80日)でした。
7月2日(金)きょうも雨はなく、厳しい西日が花々を過酷に鍛えています。
特命査察の結果について、消防本部から報告を受けました。査察は、午前10時〜午後4時の6時間、8人の査察員によって書類審査と立入検査を行い、現場での指摘事項が2点あったそうです。なかには、「屋外消火栓のノズルの先端がないので設置すること」など、基本的なところで安全への備えが疑われるものもあります。
ところで、このような消防本部の動きもあって、堺市も堺港発電所長に対して、総務局長名で安全確保に関する要請を行い、事態発生原因の明確化、再発防止の徹底と防止策についての報告書の提出を求めました。危機管理課の担当業務ですが、この程度の措置はもっと機敏にとれたはずのもの。危機意識や緊張感の薄さを猛省すべきでしょう。