※12月11日以前の日記は、前ページに掲載
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《2004.12.11〜14》
12月11日(土)まだまだ街路樹のイチョウの黄葉が残る、暖かで穏やかな週末です。
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今朝の毎日新聞、朝日新聞、産経新聞の地方版に、昨日、本会議で質した問題のうち、下水道排水設備の不正使用に関するニュースが掲載されていました。このケースは、手続きに精通しているはずの工事指定業者が、自宅の工事を無届けで施工し、使用料金を支払っていなかったのですから、許しがたい事件です。このような無届け工事による下水道使用は、過去12年間の調査で判明したものだけで5,815件あったとか。もっとも、そのうち5,710件(98.2%)が指摘を受けて「使用開始届」を出し、料金請求に応じているそうですから、現場の職員の努力は買いたいと思います。ただ一面、指定業者の不法行為への対応が条例や規則に則って行われていなかったのは遺憾で、反省を求めました。 ▼関係新聞記事(毎日・朝日)はこちら  
12月12日(日)ヤマボウシや高知から持ち帰ったカエデは、すっかり葉を落としました。
あちこちにクリスマス音楽が流れ、親しい方からの喪中欠礼のハガキやお歳暮が届く季節です。にもかかわらず一向に「歳末気分」にならないのは、12月議会の本格的な審議日程が残されているからでしょう。今週は、火曜〜木曜に各常任委員会、金曜に議会運営委員会が予定され、議員報酬カットなどをめぐる各会派間の駆け引きが進みます。焦点は、16日の総務委員会。最終決着は来週21日の最終本会議になりますが、結局「何も決まらなかった」という結果だけは、何としても避けるように力を尽くします。
12月13日(月)昨夜来の雨は上がり、少し冬型の気圧配置になったようです。
委員外議員の発言を予告した文教委員会や、所属する総務委員会での質疑内容を確かめようと、両委員会の所管事務を担当する職員らが次々に控室にやって来ます。その合間を縫って、市役所まで足を運んで下さった方のご相談に応じたり、ここしばらく処理が滞っている市民の皆さんからのハガキや電話、メールによる依頼事項の解決に取りかかりました。
12月14日(火)きょうも暖かい日でしたが、夜には少し冷え込んで、コートを着用。
朝早く、マスコミ関係者から電話がかかりました。原因は、毎日新聞朝刊の1面トップに載ったスクープ記事。裏付けや関連情報を求めて、他社の記者さんたちは大忙しの様子です。まだ新聞を読む前だったので、早速紙面を確認すると、まさに驚くべき大ニュースでした。
「大阪府堺市で96年7月、学校給食を食べた児童ら約9500人が感染し、3人が死亡した病原性大腸菌O157集団食中毒で、給食再開約1カ月後の同年12月、同市が検査でO157を検出しながら隠ぺいし、給食を続行していたことが分かった。隠ぺいは当時の市長も了解していた。再開時、約2500人もの児童が給食を拒否しており、危険が生じれば中止すると公表していたが、無視した形だ。集団食中毒では、現在も元児童が後遺症に苦しみ、21人との補償交渉が未決着。」(毎日新聞1面記事の書き出し)
きょう開かれた市民厚生委員会では、冒頭に、担当助役から「報道が事実かどうかは承知していないが、もし事実だとすれば、この情報公開の時代に遺憾である。全力あげて調査する」とのコメントが発表されました。しかし、昼間に放送されたテレビ・ニュースでも、当時の教育長が隠蔽の事実を認めています。明日の文教委員会での「委員外議員質問」の項目として、すでに通告済みの「体罰」「修学旅行」に、「O157」を加えました。
緊張する事件の中ですが、夜は、毎年お招きいただいているクリスマス・コンサートに出かけて、ピアノやソプラノを交えたオーケストラを鑑賞。少しばかり心の角を丸めました。