12月15日(水)暖冬とはいえ、朝、寝床からすっと抜け出にくくなってきました。
《2004.12.15〜16》
(222)
※12月14日以前の日記は、前ページに掲載
「アクション日記」月別インデックスへ
文教委員会では、2人の委員がO-157事件後の学校給食再開時に起こった検査結果の隠蔽問題を取り上げて質問。市教委や検査を担当した衛生行政の担当者は、「事実関係の調査中」を盾にして事をしのごうとしているように見えました。私の「委員外議員」としての発言はいちばん最後になったので、委員への答弁の矛盾点や、基本的な部分での調査不足などを追及。また、「情報公開」という視点に立って、行政対応の誤りを指摘しました。やりとりの中で、真相を話さなければいけない立場にある当時の衛生研究所長が「雲隠れ」の状況にあることも判明。事態に対する教育委員長と教育長の見解を質して終わりました。
なお、予定していたテーマのうち、修学旅行問題については現状認識や学校徴収金の取り扱いに関する是正方針についてまとまった答弁があり、また、体罰問題に関する質問は次の発言機会まで議論を延ばすことにしました。
12月16日(木)北海道は“吹雪き”。中越地震の被災地も寒くなっていることでしょう。
これほど疲労感が残った総務委員会はありません。議員報酬の削減案は、心配されたとおり2案とも“否決”になりました。採決はまず、自民党市議団が提出した「20万円削減案」から行われ、賛成したのは提案会派と自民党市民クラブの2人。次に採決したフェニックス民主提出の「5%削減案」への賛成者は、提案会派と共産党、それに私の3人でした。少しでも削減して市民の期待に応えようという意思があるなら、自民2会派は後で採決された「5%削減」にも賛成するのが筋でしょう。およそ実現しそうもない案を示して、すべてを否決させることをめざしたのが自民党議員の魂胆。その汚さがありありと見えた結果でした。
また、公明党やプロジェクト堺(西村真悟代議士系)は、理由を示すことなく両案に反対。市長の15%給与カット、管理職や特別職の3%〜10%カットが3年の期限を迎える来年3月以降も続けられることになったのに、議会議員だけは、その痛みを分かとうとはしないのです。3年間にわたる2%給料カットに耐えている一般職員や、厳しい不況で収入減に泣いている市民の皆さんは、この事態をどのように感じられるでしょうか。
その一方、公明党が提案した「議員定数の2名削減案」は、同党3人に自民党市民クラブとプロジェクト堺が加わった5委員の賛成により可決しました。しかし、この案も本会議では「否決」となることを見越しての賛成で、結局「議会は何もしなかった」という結果に終わるのです。
以前にお示しした3つの案の比較表をご覧いただければお分かりのように、公明党の提案では、2007年5月までは経費節減は実現しません。職員や市民の皆さんが、堺市の困難な財政事情を乗り切るために我慢しているのに、同党がこのような姿勢をとり続けることは理解できません。「公党としての説明責任を果たしていないのではないか!」…私の意見表明はちょっと厳しくなりました。
なお、市長から提案された議案のうち、在任特例議員の報酬については「金額の妥当性」などに疑問を投げかけた上で、報酬審議会の答申どおりに提案せざるえない市長の立場を容認。また、美原町から引き継ぐことになる「地域愛基金条例」は、基金の財源や運用に留意して、住民の不信を招かないように注文を付けました。さらに、スポーツ振興担当課を教育委員会から市長部局に移管する事務分掌条例の改正については、法令上の食い違いが出てくる「スポーツ振興審議会」の見直しなどを提言。きょう一日で、発言席に着くこと7回です。
でも、うれしかった出来事もひとつ。かつて新金岡団地で育った27歳の青年Hくんが、「政治に関心を持ち始めたから、議員活動を知りたい」と訪ねてきてくれました。とりあえず勧めた「総務委員会の傍聴」は、この青年にどんな印象を与えたでしょうか。