6月9日(木) 「上着着用」が原則の本会議場。脱いでいたのは、私と議運委員長…。
《2005.6.9〜10》
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2日目の大綱質疑は、共産党、わが会派(堺・美原市民ネット)の田中丈悦議員、美原会(旧美原町議で構成)、プロジェクト堺(西村真悟代議士系)の順。予定会議時間の10時〜17時をほぼフルに使い切るという、最近はあまりなかった展開となりました。
特筆せざるを得ないのは、美原会代表の発言で、旧美原町時代からの私憤を晴らすためと思われる個人攻撃が延々と続きました。議長から「通告に基づく質疑を行うように」との注意が再三あったのに、止まりません。この場合、会議規則に従えば「発言禁止」とすることができるのですが、私の知る限り、堺市議会ではそんな事態に至ったことはありません。議長も、さすがに強権的議事運営は避けたいと思ったのでしょう。「休憩」を宣告して、発言をストップ。くだんの議員は休憩中に各方面から説得された模様で、再開後は通告どおりの質疑を始めました。ところが、美原会所属4議員のうち2人の姿が議場に見えません。1人の仲間を除く全員が、代表の発言を「聞くに堪えない」と思って退席したのでしょうか…。
ところで、左の写真は、1991年4月の市議選で4回目の当選をさせていただいたとき、ボランティア・メンバーのTさんが愛用カメラで撮って下さったものです。腕利きの大工さんだったTさんには、ボランティア仲間をリードしながら、実に様々な作業をこなしていただきました。今年84歳になったTさんが、明日、長年住み慣れた新金岡団地から市内のケアつきマンションに引っ越されることになり、当時の事務所スタッフと共にささやかな夕食会を催しました。少し遠くはなりますが、いつまでもお元気で…。この写真は、これからもずっと、書斎のデスクのそばに飾らせていただきます。
6月10日(金) 関東・甲信越に「梅雨入り」のニュース。こちらもどんよりしています。
大綱質疑の3日目は、あたらしい風、自民党堺市議団(いずれも会派構成議員数3人)が終わってから、公明党とフェニックス民主が2巡目の質疑を行いました。ちょっと驚いたのは、自民市議団による内部暴露の発言で、「堺市の幹部職員が自民党の政治資金集めのパーティー券(2万円)を買わされたようだが、法違反はないか」、「勤務時間中に始まるパーティーに、職員が出席できるのか」という質問。その上、質問中に「お前も支部役員やろ」とのヤジが自民党市民クラブの席から飛んだため、発言者が「休憩」を要求するという事態になりました。結局、ヤジった議員が再開後の本会議で陳謝して納まったものの、会派分裂を生んでいる党内のすさまじい葛藤が表に出て、議会に波乱をもたらしました。
それにしても、この一件で思い出すのは、1997年に福岡市議会で起こった自民党パーティー券事件です。市職員の自殺、市議に有罪判決などの厳しい局面を経て、同市議会が政治倫理条例制定に至る契機ともなりました。きょう明るみに出た自民党堺支部のパーティー券を巡っても、同様の問題はないのでしょうか? 事態収拾のための議運で集まった際に確かめると、議員1人のパーティー券販売ノルマは30枚とか。ちなみに、共産党や公明党はこの種パーティーを開かず、民主党は市職員への販売はしていないそうです。(ほんと?)
ところで今夜は、生駒市議の井上清さんが事務所に訪ねて来られて、「ローカル・マニフェスト」などについて意見を交わしました。