※8月21日以前の日記は、前ページに掲載
(292)
《2005.8.22〜23》
8月22日(月) 誕生日の母を訪ねたケアハウスで、鈴虫がしきりに鳴いていました。
「アクション日記」月別インデックスへ
木原市長は四条畷市に貸家(右写真=推定)を持っています。市長が倫理条例に基づいて提出した「平成17年度資産報告書」には、この家の賃貸料収入が「年間3万円にも満たない」と示されいるのはなぜでしょうか。ちなみに、この家に近い不動産店で聞いてみると、相場家賃なら「月額5万〜8万円」だそうです。
「市長に説明を求めたい」と倫理調査会で切り出したら、前に座っている市民委員の誰もがうなずいていました。ところが、議会側委員のひとりが「新聞にでも載るような疑いがなければ質問すべきではない」と言い出し、もうひとりが「過去の調査会で問題になっていないからこれでよい」などと理由を付け、「市長に質問するのは反対だ」と主張したのには驚きました。堺市の倫理条例の仕組みや倫理調査会の役割をまったく理解できていないのです。
「私が逆の立場だったら、疑いをもたれたら、すぐにでも釈明したい」と説得を試みましたが、聞き入れてくれません。やむなく挙手採決をして、賛成多数で文書による回答を求めることが決まりました。なお、木原市長の報告書への疑問点は「債権」や「債務」などに関しても存在することを指摘し、これらについても併せて文書回答を求めることにしました。
ところで、きょうの調査会は、前・調査会会長はじめ10人余りの市民の方が審査の様子を傍聴しておられました。その多くは旧美原町地域の方で、閉会後、「ちょっと気になるのですが…」というお話しを聞きました。美原町在住の方もいらっしゃる市民委員の発言や意思表明を興味深く見ておられたそうです。すると、私の最初の発言に賛意を示して下さったように思えた2人の委員が、採決では「反対」されたとか。「もしかしたら、反対議員のなかに日頃つきあいのある人がいて、その発言で態度が変わったのでは?」というのが、心配された方の疑問です。詮索すべきことではありませんが、利害関係にとらわれず、素朴で率直な市民感覚が生かされるような倫理調査会にしたいですね。
なお、市長の資産報告書に関する審査だけでほぼ2時間かかり、きょうは議員の報告書の審査に入ることができませんでした。次回は、9月21日(水)午後2時〜です。
8月23日(火) 処暑。台風直撃の気配ですが、水不足の四国では待ち遠しいかも…
登庁して市役所の各部署で職員と話していると、昨日の日記やトップぺージでお伝えした「木原市長の資産報告書への疑問」に関心が集まっています。市長としては、きっと一刻でも早く「身の潔白」を証明したいでしょう。にもかかわらず、昨日の倫理調査会で市長に説明を求めることに反対した議員たちは、その証明機会を奪ってしまう主張をしていたわけです。「市長を守ろう」とする短絡的な言動が逆の結果を生じさせることに気づかないのは、先日の行財政改革特別委員会での加藤助役らの振る舞いと同じ。愚かな過ちを犯しています。
もっとも、反対のねらいは、市長を守るというより、やがて審査対象となる自分自身の防御のためだったのかもしれませんね。そういえば、もうひとりの議員は、「長谷川が勝手に調査を進めるのはけしからん」との意味の発言を何度も何度も繰り返していました。
ところで、数日前に「隣の自動車販売店のエアコン室外機が発する騒音に悩まされている」とのご相談を受けました。すぐに現場を見に行きましたが、堺市環境指導課の騒音測定でも制限基準を大きく超えています。これまでの経過をまとめるよう相談者にアドバイスし、きょうは当該販売店の本社をいっしょに訪ねました。担当責任者に経過を伝え、改善を要求すると、「社長とも相談して、2〜3日のうちに回答する」とのことです。ちなみに、同社は某自動車メーカー直系の販売店。そのメーカーのホームページには、「環境基本方針」として「環境法令の遵守及び自主基準の運用」が掲げられています。まずは、回答と対処に期待しましょう。