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大綱質疑の2日目は、わが会派を代表して■■■■議員が質問。11時から始まり昼食休憩を挟んで2時すぎに及んだやりとりは、なかなか聞き応えがありました。取り上げたテーマは、国民保護法制と堺市の取り組み、国勢調査、高齢者福祉法人の不正、文書保存期間と説明責任、旧美原町地域の学校給食と地域愛補助金、市長の退職金問題など。
とりわけ、国勢調査に関して堺市が調査員に配布している文書に、プライバシー侵害意識を助長するような表現があることを指摘し、その削除を求めたあたりの発言は迫力がありました。だからこそ市当局も、その部分の「削除」と、すでに「配布済みの文書に対する対応の検討」を約束せざるを得なくなったのです。
ところで、木原市長の冒頭での答弁は、いつになく率直に自分の言葉を使って好印象でした。昼食から議場に戻る折、たまたま乗り合わせたエレベーターの機内でそのことを評価する会話を交わしたのですが、その後がいけません。「人権問題」や「市民との対話」というようなテーマになると、自らの発言や公約を問われているのに、助役や局長に答弁を委ねる逃げの姿勢に戻ってしまうのです。「再選出馬」を表明しながら、先頭切って難問に立ち向かい、議会や市民にきちんと説明責任を果たす“優れた市長”になる努力はいとわれるでしょうか。
本会議が終わってから、傍聴に来て下さった市民の皆さんと懇談。また、人権擁護委員の選任に関わる市当局の説明を聞いて、事務所に引き上げました。そして、市長選挙の準備で忙しい天理市から来ていただいた諸井英二さんと共に、岸和田市の〆野久寿喜市議を訪ねました。岸和田市でも、11月27日に市長選です。
自公民3党が質問者を減らし、大綱質疑4日目の本会議が中止となったので、東京に向かうことにしました。主な目的は、国勢調査に関する情報を得るためです。まず、プライバシー・アクション代表の白石孝さんと飯田橋の東京区政会館で落ち合い、1時間ほど懇談。その後、「全世帯封入方式」を採用するという2つの特別区の実施本部を駆け足で回りました。
また、旧知の東京都議・田中良さんを荻窪駅前の事務所に訪ねて意見交換。続いて、吉祥寺駅前で衆院選候補者の街頭演説を聴きました。市川房枝さんの選挙が縁で始まったこの候補者との付き合いも、もう30年。初当選を果たす前の選挙から応援に行っていました。きょうも、演説後の商店街での選挙活動に同行、堺に戻ったときは日付が変わっていました。
大綱質疑本会議3日目のトップバッターは、「新しい風」という無所属議員3人の会派。“たった4年間で2570万円”という市長の退職金について、「議会が認めたのだから堂々ともらいなさい」と、木原市長にはうれしい発言もありました。2番手の「自民党市議団」も3人で、「自民党市民クラブ」とは別会派。
午後からは、共産党が2人目の質問者を立てたのですが、用意した原稿を時間をかけて読み上げるだけ。議場では少なからずブーイングが起こり、傍聴席も眠そうでした。しかし、まじめに、きちんと問題を指摘される姿勢には敬服します。「一工夫して、説得力を出してほしい…」との感想は、“いらぬお節介”でしょうね。
ところで、以前にもご紹介した事務所前のフウセンカズラが、名前の由来となる風船状の果実をたくさん付けています。やがて色が変わり、果実から種を収穫できるのです。
《2005.9.7〜9》
9月7日(水)九州や四国に甚大な被害をもたらせた台風は、日本海を進み北海道へ…
9月8日(木)日ごとに、日の出が遅くなり、夕暮れが早まるのを感じます。やはり秋。
9月9日(金)曇り空の東京に着いたときは秋の気配。しかし、だんだん暑くなりました。