9月10日(土)毎年この時期には日差しが和らいで、花たちが元気になります。
《2005.9.10〜11》
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※9月9日以前の日記は、前ページに掲載
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先日の日記で、「議場のブーイング」の様子を書いたのですが、傍聴席から見ていた市民の方には、議員のお行儀の悪さが目に付いたようです。市民運動団体「ネットワーク・みはら」のホームページに、こんな書き込みがありました。
「傍聴者には“静かに”という注意書き。しかし、他人の発言中に奇声をあげたりする議員のマナーの悪さにビックリします。「政権交代」とか言っている、その党の何人かの議員さんは格別です。選挙に行く前に、市議会の傍聴に行って、こういう議員の姿を見てほしい」(注:文章は一部補正)
傍聴者の眼は厳しく、マナーに自信のない私など、戦々恐々。そのうち、「離席率ランキング」とか、「発言しない議員リスト」などの掲載サイトが出てくると面白い。きょうは、いじめ事件のご相談を伺ったりしながら、一日中、事務所で仕事。衆院選の最終日は意外に静かでした。
9月11日(日)朝方に雨、曇り空が続いて、また夕方に雨。いやな天気でした。
投票を済ませてから、昨年亡くなった叔母の1周忌法要のため、母に伴って出かけました。
その総選挙の結果は、自民党が圧勝。民主党の惨敗ぶりは都市部において甚だしく、前回選挙の小選挙区で12議席を確保した東京都や8議席を得た千葉県で、いずれもたったの1議席です。また、千葉と同じ8議席だった神奈川県では全敗。全国で投票率を7ポイント近く引き上げた無党派層の票の多くは、「小泉劇場」にひきつけられたようです。争点を郵政民営化一本に絞り、「公務員の既得権を奪う」と“改革者ぶり”を演じた首相の単純なセリフに人々がまやかされた結果で、これからの政治展開が怖くなってきました。きっと、消費税アップや憲法問題が、現実的な政治課題として浮上するでしょう。
今回の選挙で、私は“憲法の危機”を感じ、また、深く考えない人たちが“強いほうになびく”という風潮に不安を覚えました。それ故に、比例区では「護憲」を主張する政党を選び、選挙区では「政権交代」を実現するための1票を投じたのです。また、個人的に親しい辻元清美さんや菅直人さんの応援にも出かけました。辻元さんは、社民党の比例区で復活当選。菅さんは、厳しい選挙戦を乗り切って、東京の選挙区で民主党ただ一人の当選者となりました。
ところで、辻元さんの選挙演説は、小泉流政治手法を見事に解剖して、これを批判する説得力に溢れるものでした。他方、菅さんが取り上げたテーマは、率直に言って、小泉政治に取って代わるという期待を感じさせるにはやや物足りなさを覚えました。全国行脚やテレビ出演からやっと自分の選挙区に戻った最終盤、演説時間が短かく、またすでに自民党優勢の状況が見えていたからかもしれません。ともあれ、民主党が苦戦した背景には、この党に所属する地方議員の皆さんの日頃の言動や政治姿勢に、昨日の日記を一例として、市民の気持ちを離れさせる傾向があることも指摘しておきたいと思います。
▲比例区の票を求め、堺東駅前に立つ辻元清美さん(3日)
▲演説中にも記念撮影の人気…菅直人さん(9日)