12月10日(土)昨年高知から持ち帰ったカエデ…寒風に耐え見事な色のハーモニー。
※12月9日以前の日記は、前ページに掲載
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《2005.12.10〜12》
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午後から、事務所で市政報告会を開きました。いつもながら、バスを乗り継いでご参加下さる方もあって、皆さんから熱心なご意見をいただきました。
ところで、朝、先日来お手伝いさせてもらっている美原地域の自治会正常化メンバーから電話があって、総会で辞任を表明した前役員側に別組織をつくる動きが出てきたとか…。休日ではありましたが、市の関係職員に状況を伝えたところ、近隣の区長さんも正常化への協力姿勢を示して下さっているとか…。やっぱり“分裂”はよくありません。また、夜には、明日開催する住民集会の資料づくりのために住民の方々が事務所に見えて印刷作業。5年前、旧美原町の木材団地地区会で、不正な会計処理を行った区長を辞めさせる活動が始まったときも、こんな雰囲気でした。
12月11日(日) 事務所表の白い壁を飾ってくれたフウセンカズラも役目を終えました。
年末から年始にかけては、どなたにとっても1年でいちばん忙しい時期でしょう。ハードスケジュールを乗り切るために、きょうはゆっくり息抜きさせてもらいました。と言っても、いつもの休日同様、ハーベストの丘の農産物直売場をのぞいてから、和泉市の大型園芸店へ。帰り道で家電店に立ち寄ってパソコン周辺機器などを購入。午後は、買ってきた花苗や、ほったらかしにしていた球根を植え付けました。室内に取り込む鉢類の整理、それにフウセンカズラの始末など、遅れていた作業もなんとか完了です。日暮れが早くなりました。
12月12日(月)猛烈な季節風と気温の低下…。そうとう手強い寒波がやってきました。
議会運営委員会の内部に設けた「倫理条例研究会」。きょうは3回目の会合です。政令指定都市化に伴い法律が求める資産公開制度と現行条例をどうするか…。前回は議会事務局が両者の融合案をまとめてくれたので、今回はそれを踏まえて各会派の意見表明です。
ちょっと驚いたのは、自民党系会派が、23年前に政治倫理条例に反対したときと同じ理屈を言い始めたことです。「倫理は人の心の問題。法規範にはなじまない」…。汚職議員の居座りに怒った堺市民が、4万5730人の署名を集めて直接請求で議会に制定を迫ったとき、当時の市長と自民党系議員たちは、同じセリフで条例制定に反対しました。このような対応がさらに市民の反発を買い、国会で田中角栄疑惑を追及していた、当時の社会党、民社党、公明党、共産党の皆さんが条例制定に賛成してくれました。
そして、アメリカの政府倫理法の「資産公開制度」をお手本とした、日本で初めての「政治倫理条例」が誕生したのです。その年(1983年)から中曽根内閣によって閣僚の資産公開が始まり、やがて1992年12月の国会で「政治倫理の確立のための国会議員の資産等の公開等に関する法律」が制定されることになりました。この法律が、政令指定都市の議員にも「資産公開」を義務づけていて、来年4月1日からは堺市議にも適用されるため、あらためての検討が必要になった…というのが、堺市議会に「倫理条例研究会」を設置した経過です。
ただ、堺市民の運動が原動力となって生まれ国会議員資産公開法は、アメリカの政府倫理法などと比べてきわめて不十分なものです。だから、2つを融合させる場合に「堺市倫理条例のレベルを下げない」…というのが、23年前の市民の期待を裏切らないことだと私たちは思っています。きょう、自民党系会派に同調する気配を見せた会派はプロジェクト堺(西村真悟代議士直系3人)と美原会(旧美原町議員4人)でしたが、ぜひとも、倫理条例の制定経過やその後の歴史を学んでほしいもの。依然として金権腐敗体質から抜けきれない人たちの「倫理条例つぶし」に手を貸せば、きっとまた、市民の皆さんの怒りが湧き起こるでしょう。