市民環境委員会に付託された「堺市区の設置ならびに区の事務所の位置、名称及び所管区域を定める条例」について、私たちの会派を代表して、■■■■議員が「反対」意見を述べました。「北」「南」「中」「東」「西」、それに「堺」…。伝統や文化、歴史を反映しない「支所名」をそのまま「区名」にするという安易な選択について、多くの方々から異論が寄せられています。
きょうの市民環境委では、他会派の議員からも厳しい意見が出ていました。しかし、「反対」とはっきり態度を示したのは私たちだけ。政令指定都市になって、市民自治の拡大や市民協同の深化を図ることを標榜しながら、やっていることは地域を愛する市民の思いや意見の切り捨て…。これでは、先が思いやられます。
さて、昨日の日記に書くスペースが無くなって報告が遅れましたが、産休に入っていた事務所スタッフの鵜澤清美さんに、12月12日午後、女の赤ちゃんが生まれました。ご心配下さったみなさん、ありがとうございました。母子ともに健やかですからご安心下さい。
年末発送用の宛名書きのお手伝いをお願いしたところ、今朝は早くからボランティアの皆さんが事務所に来て下さいました。このため、少し遅れて市役所に行ったら、建設委員会での月森議員の発言はすでに終わっており、同委員会自体も早く閉会。■■議員が文教委員会で委員外質問をするまでの時間などを利用して、明日、田中議員が総務委員会で行う「討論」(会派としての意見表明)などについて、話し合いました。
実は、大綱質疑では指摘していなかったのですが、今議会には、職員や議員の期末手当(ボーナス)を0.05か月分増額するという議案が上程されているのです。これは人事委員勧告によって、国家公務員が引き上げるのに準じた措置ですが、一般職員については「給与の0.3%分引き下げ」も同時に実施されることになっています。ところが、議員や市長などの特別職の場合、報酬・給与は下げずに期末手当の増額だけを実施するという、絵に描いたような“ええとこどり”の提案なのです。同じ議案をめぐる淡路島の各自治体の対応について、注目すべきニュースを
神戸新聞(12月2日)が報じています。
●淡路市議会12月定例会が1日開会した。人事院勧告に基づき市長ら特別職と議員のボーナスを引き上げる条例改正案が提案され、原案通り可決した。しかし、門康彦市長は閉会後、「市の財政や島内他市町の状況に照らし、四役の増額分は受け取らず供託する」と表明。議員も大半が増額分を供託する方針という。同様の条例改正案をめぐっては、給与などは減額され年収では減額となる職員と比べ、特別職らでは、単に増額となるため、洲本市議会は否決、南あわじ市議会、五色町議会では、議案は用意されたが提案されない事態となっていた。淡路市議会でも「時代に逆行している」「地方分権にそぐわない」などの反対意見も出たが、賛成多数で可決した。3議員から、議員、特別職の12月支給期末手当を3割削減する修正案も出されたが否決された。門市長は「制度は制度として実行すべき」とし、供託という手法を選択したと説明している。
要するに、洲本市で否決、南あわじ市や五色町で提案見送りとなった引き上げを即決してしまった淡路市で、市民の批判が湧き起こり、市長や議員がこれを返上することにした…ということのようです。淡路市公式ホームページの
「市長の日記」にも、「増額分は受け取らないで供託しようと考え、大多数から賛同を得ました」と、はっきり書かれています。
このような淡路島の市や町の対応を見るまでもなく、財政の厳しさを理由に職員給与をカットしてきた市長や議会が、自分たちの月給は下げずにボーナスアップだけ実現するという虫のいい話を、納税者である市民の皆さんが納得されるはずはありません。まだ、会派内で完全な意見一致に至ったわけではありませんが、この議案が付託されている明日の総務財政委員会で、私たちは、議員への適用条項を削除する修正案を提出することにしました。
ちなみに、私と田中丈悦議員は、昨年12月議会に議員報酬の5%削減案を提案し、これが否決されたため、その後、5%分の受け取りを拒否してきました。ちょうど1年経ちましたが、その額は、私が54万円余り、田中議員が47万円余りになっています。