8月14日(月)「昨日よりも最高気温は1℃低い」というものの、35℃を超えました。
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《2006.8.14〜17》
午前中、事務所に届いたお手紙や資料などに目を通し、少し早めの昼食をとっている折りに突然の電話。いきなり、声を震わせた怒りの言葉が受話器から溢れるように伝わって来て、口の中の食べ物を飲み込むことができませんでした。「年寄りは死ね!というのですか」。介護保険料の決定通知書が手元に届いて、その額が昨年よりも大幅にアップしていることに驚かれる方がたくさんあります。税制改革による住民税の引き上げと合わせて、高齢世帯への著しい負担強化が現実のものとなって、多くの声が上がり始めました。「市長室の前で焼身自殺をしてでも抗議したい」…。およそ40分ほど厳しいご指摘をお聞きして、電話の向こうのKさんは少し落ち着いて下さったようです。「これまで、市議選は長谷川さん、その他の選挙は自民党に投票してきたけど、もう考えなおさなあかん」。おっしゃる通りです。
午後から市役所に行きましたが、さすがに“お盆モード”。登庁している議員や来庁される市民は少なく、休暇をとっている職員が多いようです。そんななか、「堺市子ども文庫連絡会」の代表の方らが陳情書を持って来られたので、ゆっくりお話しを伺うことができました。
8月15日(火)小泉首相が靖国参拝を強行した日、東京は雨。堺は38℃超の暑さ。
19日(土)に奈良県生駒市で開催する「自治体議員勉強会」の打ち合わせのため、生駒市議の井上清さんが訪ねて来てくれました。今回の勉強会は、「市民派市長…その誕生と市(町)政へのインパクト」をテーマとして、高石市長・阪口伸六さん(03年4月初当選)、生駒市長・山下真さん(06年1月当選)、兵庫県播磨町長・清水ひろ子さん(06年7月当選)のお話を聞くことにしています。お三方はいずれも、政党や団体の多くが推薦する現職の相手候補が有利と見られた首長選挙で快勝した、市民派の首長です。
勉強会の運営や準備の協議を終えてから、「堺市の農業政策について基本的な情報を得たい」という井上さんの希望で、市役所の農政部・農水産課へ。井上市議の取材に便乗して、こちらも勉強させてもらいました。
8月16日(水)京都で五山の送り火。暑さは厳しいですが、日暮れは早くなりました。
一昨日、Kさんから電話でご指摘があったことを確認するため、昨日は休んでいた介護保険課長らから事情を聞きました。昨年度に比べて37.5%〜83.5%(旧美原町住民は55.2%〜107.0%)という大幅な介護保険料の引き上げについて、「確定賦課決定通知書」を市役所が発送したのは7月6日。その翌日から約1週間、各区役所の地域福祉課と本庁の介護保険課に問い合わせや苦情が殺到したそうです。また最近になって、社会保険庁から届いた年金の振込通知を見て、あらためてクレームの声が大きくなっているとか。
8月17日(木)九州南部への進路をとる台風の影響か曇り空。小雨もぱらつきました。
Kさんから寄せられた“高齢者の怒り”を再認識するため、今年3月の予算委員会の会議録を読み直しました。この予算委員会の討論で、私たちの会派は、「介護保険料引き上げなどには反対する」という意見表明を行ったのです。ところで、反対の主な論点は、合併によって急激な引き上げをもたらされる旧美原町住民の皆さんの立場でした。振り返ってみると、この議案の議論に際して、美原地域住民の方々から、「合併前の約束と違う」などとの鋭い意見が寄せられていました。他方、堺地域の皆さんからの「引き上げは困る」という声は皆無に等しいものでした。合併をめぐる住民投票の直接請求や町長・議会のリコールなど、住民運動を経験した方々が、生活感覚に溢れた敏感な意思表示をされたことに、あたらめて感心しています。