《2006.11.5》
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11月5日(日)緯度が高いので“寒い”と覚悟して出かけた韓国は、意外に暖かでした。
昨夜、福岡から帰って出発準備。6時前に家を出て関西空港に向かいました。9時30分発のアシアナ航空の便は、定刻より少し遅れて11時10分に仁川空港着。両替や携帯電話レンタルなどを済ませて、リムジンバスに乗りました。
今回の訪韓での目的地のひとつは、ソウルから南東方向に約130km離れた韓国の中央部に位置する清州市です。空港から直接向かうバスも出ているのですが、2年前の訪韓時にも通訳をお願いした柳ハンナさんと落ち合うため、ソウル市内の高速バスターミナルで待ちました。クリスチャンのハンナさんが、午前中の礼拝を終えてから駆け付けてくれることになっていたのですが、マラソン大会での通行止めなどがあったために「遅れる」との電話。ターミナル内の食堂で昼食を済ませたところに懐かしい笑顔が現れ、15時発のバスで清州市へ。およそ1時間40分で清州バスターミナルに到着。タクシーでホテルにチェックイン後、国立清州博物館に向かいました。
●作品展「NO WAR」
この博物館のギャラリーで、4日〜10日の間、開催されている作品展を見ようと思ったのが、訪韓を思い立った動機だったのです。アジア圏の若い作家たちが集まり、昨年夏は、京都市で「オッケともだち」展を開きました。同じ「反戦」をテーマとして韓国でも企画されたものです。左の写真は出品作のひとつで、インドネシアのバニー・ランタナ・インダさんが、自らモデルとなった写真(撮影・長谷川太郎)を布にプリントし、つなぎ合わせて3m×5mほどの大きな作品としたもの。他に、ベトナム、中国、韓国、日本の出展者たちのさまざま作品が展示されていました。
●「HIVE」のオープンスタジオ・フェスティバル
作品展を企画したのは、各国の作家たちにスタジオを提供している「HIVE」という団体で、その場所は、清州市文化産業振興財団が保有するビル(タバコ会社跡)。HIVE自身も、3日〜10日にオープンスタジオを催していたので、ここに数ヶ月間滞在し、作品展にも写真を出している息子の部屋などを見学しました。
●仲間をあげての歓迎の宴
作品展への出展者の中には、私たちが訪問した日を最後にこの地を離れるという人も多く、その方々と共に歓送迎の宴を催していただきました。お世話をして下さったのは、HIVEのアートプログラマー・趙松柱(チョウ・ソンジュ)さん(左から3人目)と清州民族芸術人協会事務局長の金成心(キム・スンシム)さん(左端)。韓国人スタッフに加え、ベトナムから来ているヌグヨン・ニヒュイさん、在日コリアンの学生たちや日本人も参加して、朝鮮語のほか、英語、日本語が飛び交う楽しい会食でした。