12月16日(日)秋山に落つる黄葉しましくはな散り乱ひそ妹があたり見む(柿本人麻呂)
《2007.12.16〜18》
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昨日の日記で書き残したことがあります。実は、報酬等審議会の議事録を読んでいて、思わぬ発見をしました。堺市自治連合協議会代表の委員(大崎さん)が、こんな発言をされています。「議会が海外視察を復活されましたですね。あれは本当に市民感情を無視してるわけですね。(中略)僕は行くほうがいいと思うんですけど、それを今やること自体がね、その住民感情を全くわかっていないと…」
きょうは、一日事務所に居て、「議員活動報告」(新春号)の編集にかかりました。
12月17日(月)今朝の大泉緑地はぐんと冷えました。雲が厚く、金星も見えません。
政務調査費の領収書公開をめぐる「作業」が大詰めを迎えているようです。私はこの作業グループに参加していませんが、必要な意見は伝えています。すでに「1円以上公開」では全会派が一致しており、何よりも必要なことは「早期実施」です。最終本会議で条例改正を行うべく会派間の調整が進んでいるので、朝から登庁して様子を見守りました。
話は変わりますが、思いがけない贈り物が届きました。送り主は、広島県竹原市議会の副議長・宗政信之さん。先月初め、同市議会からお招きを受けて講演に伺った折、夜の懇親会に出た地元のお酒を、ほんの一口しか飲めない私が「美味しい」と漏らした言葉を覚えていて下さったそうです。ちなみに、送って下さった「龍勢・純米大吟醸」(黒ラベル)は、竹原市にある
藤井酒造の限定商品だそうで、
インターナショナル・ワイン・チャレンジ2007で金賞を受賞したもの。宗政さんらが議員提案で制定を試みている政治倫理条例は、市長も対象にするべく折衝が進んでいるとか。中国地方に初めて、キラリと輝く上出来の本格的条例が生まれることを願っています。
12月18日(火)朝、冷たい風を感じましたが、昼間は暖かに…。日本海側は雪だとか。
朝から登庁し、議会運営委員会を傍聴。きょうの議運では、議員の海外視察中止を求める請願の審査が行われることもあって5人の傍聴席は満席でした。しかし、請願審査での発言は、水ノ上議員が私の意向を伝えたほかに誰もありません。共産党だけが「採択」の挙手をしましたが、“粛々”と否決されるまでに1分もかかったでしょうか。
議運では、政務調査費交付条例の改正案を最終本会議に提案することも決まりました。改正のポイントは、@収支報告書には1円以上の支出領収書を添付する。A領収書が添付された収支報告書のコピーを然るべき場所に備え、常時、市民に公開する。Bこれまで会派にしか交付しなかったが、会派または議員に交付できるようにする。なお、条例改正の提案を確認する際、「使途基準の考え方」という内部マニュアルまで多数決で決めてしまいましたが、私はこれには同意しない旨を伝えました。判例や他自治体の同種規定などを参考にしながら、さらに精査すべき問題点がいくつもあります。
ところで、きょう傍聴に来られた市民の方に教えられて調べてみると、シャープ進出隣地の土木工事のため堺市が随意契約を結ぼうとしている清水建設鰍ヘ、独禁法違反で堺市をはじめ各自治体が指名停止中であることが分かりました。約8億6千万円もの莫大な税金がこんな怪しげな手法で支出されることを認めるわけにはいきません。