《2008.12.19》
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※12月18日以前の日記は、前ページに掲載
12月19日(金)昼休みにコートなしで外出。いつまで続いてくれるのでしょう…
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朝9時に登庁。議運委員長と「9時30分から話し合う」という約束に備えました。結局、10時前から始まった「交渉」が断続的に続き、議会運営委員会が終わったのは12時半ころ。傍聴に来られた市民の方々は実に辛抱強く付き合って下さいました。今朝、議運委員長が示したのは、11月27日に提案のあった「改革案」の修正案です。主な内容は、@大綱質疑本会議での発言時間制限は答弁を含めて38分(原案は19分)、A委員会での委員外議員発言を「議案に限る」というのは努力規定とする…という2点でした。
●委員外議員発言の制限で協議難航
19分を38分にしたのは「共産党の提案」という説明です。私からすると、現在の発言時間のおおよそ半分になる時間削減や答弁を含めて制限時間を決めるのは不合理だと主張してきましたが、話し合いには妥協も必要だという観点をもちながら協議を進めました。ところが、「努力規定だ」という委員外議員発言について、それを担保する方策を求めたところ、提案者の中に抵抗感を示す人が居たようです。協議は難航しましたが、結局、委員長が当該取り決めは「弾力的に扱う」という意向を示し、そのことを議運記録に載せることで決着をみました。そして、再開された議会運営委員会で、私は、次のように主張ました。
@議会改革問題の提案方法について
議長や議運委員長は、改革課題を示し、それにもとづく委員会での検討を求めるべきだ。今回のように最初から結論を出してくる議論の方法は遺憾である。
A目的は「議論の活発化」(毎日新聞での副議長コメント)ということについて
大綱質疑での発言議員数を制限しない(現在は1〜2人)とすることに異議はない。その結果、会議時間が足りなくなるなら協力する。しかし、毎日数時間余っているという現状にもかかわらず時間制限を強化するのは、活発化に反する。
B議案審議を重視するためだ…という提案者の主張について
議会で議案審議を重視することに異議はない。そのためには、委員会の審議方法改善が必要だ。今議会でも議案についての発言があったが、委員長が運営上の工夫をすればもっと審議が深まったはずだ。委員外議員の発言を抑制することとは関係なく、その必要はない。
C議会改革のあり方の問題としてまとめた「質問状」について
「改革案」を審議する過程で、提案者と賛成会派宛の「質問状」をまとめた。その文書で問題点や疑問点を提起していることを記録にとどめてもらいたい。なお、議運委員長からの「回答」では京都市議会の改革で4千万円の人件費削減効果があったいうが、事実と異なっている。
D「答弁を含めて38分」という提案に納得するものではない
まず、総時間数を議員数で割るという理屈は合理的ではない。また、答弁時間を制限するのは市長の答弁権を侵す。ただ、共産党からの提案は事態打開を図るものとして受け止め、反対を続けることでの混乱を避けるため、修正案を了解する。
E今後の事態推移による再検討について
この修正案に基づいて実際に実施するなかで、大幅に会議時間が余るようなら、時間制限の方法や内容を再検討してもらいたい。
F当局答弁が長引いた場合の議長裁量について
市当局の答弁が長くなって制限時間をオーバーした場合の措置について、議運委員長からの文書回答で「議長の議事整理権の範囲内で発言時間の弾力的運用をする」と示したことを実行してもらいたい。
議会運営委員会での結論が出た30分後に開かれた最終本会議で、12月議会は閉幕しました。