4月22日(火)「李下に冠をただし」、「瓜田にくつをいれる」????
《2008.4.22〜23》
(609)
※4月21日以前の日記は、前ページに掲載
「アクション日記」月別インデックスへ
行政改革の手法として、「PFI」(Private Finance Initiative)という“民営化”方策が取り入れられ始めました。堺市がこのPFI手法を本格的に導入して推進している事業が、臨海部に建設・運用しようとしている3つ目の清掃工場です。昨年3月の議会に「新日鉄エンジニアリング」を中心にする轄艫Nリーンシステムと約445億円の契約を交わすという議案が提出された折、多分に疑問を感じながらも調べきれないまま議案は可決。その後、市民から住民監査請求が出されました。
きょうは、その監査請求に関して、請求者の意見陳述と関係局職員の意見聴取があったので傍聴してきました。堺市の担当者に対する小杉茂雄監査委員(弁護士)の指摘はなかなか鋭く、結果として1社しか応募しなかったのに「どうして競争原理が働いたと言えるのか」と迫っていました。もっとも、「言い訳の仕方を変えたらどうか」と誘導しているように思える節がないこともありません。ともあれ、事業者募集の際、日立造船系の企業も名乗りをあげていたのになぜか「辞退」となり、ただ1社だけ応募した新日鐵系業者のプランを採用し、契約したのです。そもそもが「臨海部につくる」という条件を付け、「建設用地も応募者が探して来い」というのですから、当時、たっぷりと遊休地を持っていた新日鐵に有利な募集条件だったと言えます。
中小企業クラスターシャープ進出に伴うインフラ整備、LRTの臨海部乗り入れ計画…次々と出てくる巨大プロジェクトは、誰が見ても新日鐵用地の資産価値を高める事業です。そのために巨額の税金を注ぎ込むことは妥当な行政措置なんでしょうか? 1企業の利益追求に力を貸しているのではないか…という不審を拭いきることのできない堺市政が進んでいます。
4月23日(水)「今年も、“日本さくら草”が満開になりました。見に来られませんか」……
昨日、住民監査請求の意見陳述を隣の席で傍聴しておられた廣田友重さんからお誘いをいただきました。「早朝の花がいちばんきれいですよ」と薦めて下さるので、朝7時すぎに堺区南田出井町のお宅を訪問。広いお庭の一角で一面に栽培されているピンクや白は、群生しているように見えます。浪華さくらそう会の事務局長もしていらっしゃる廣田さんの花との出会いなども伺いながら、見頃のさくら草に囲まれ、2時間近くゆっくりとさせていただきました。
いちど市役所に出て、いくつかの仕事を済ませてから事務所に戻ると、きょうも飛び入りのご相談があり、お受けしました。東上野芝町から、自転車で来られたそうです。
新日鐵
シャープ
清掃工場
NTC
クラスター