2月23日(月)きょうも天気がぐずつきました。寒さも居座っているようです。
※2月22日以前の日記は、前ページに掲載
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《2009.2.23〜24》
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午前中は、相談者と共に大阪市内の弁護士事務所を訪ね、課題解決のための法律的アプローチを検討。
午後から市役所で、2月議会の議案書に目を通し始めました。まず、12月議会で「廃止」を約束させた海外旅行の「支度料」に関する条例改正案を確認。さらに、68億円にも上るLRT事業予算や市立堺病院の全面移転構想など、市民の皆さんの多くが首を傾げていらっしゃる施策について担当部局から説明を受け、疑問点に関する資料作成などを求めました。
ところで、市当局がきっと追及を覚悟しているはずの“指名停止業者への随意契約事件”…。大阪地裁の判決文が「ここに掲載されている」とお知らせ下さった方がありました。ご確認になりたいむきは、そのPDFファイルを開いて、判決文の27ページ下2行目(3)から、31ページ下の(4)結論(下記)までをお読み下さい。(参考:A=清水建設、D=シャープ、C=新日鐵、B=堺浜)
※判決文=(4)したがって、クラスター工事につき、指名停止業者と随意契約を締結する「特にやむを得ない事由」があったとはいえず、クラスター工事に係る随意契約は違法という評価を免れない。
なお、この契約に基づく工事代金はすでに2億円の前渡金が支払われており、今年3月に支払う2億1千万円、工事完了(9月予定)後の残金を合わせると8億6100万円です。このほか、工事が完了して昨年9月に支払い済みのために裁判所が判断をしなかった配水管布設工事の代金が1億円余り。これほど多額な市民の税金を「違法契約」で指名停止業者に支払う堺市は、どのように責任を問われるのでしょうか。明日から、2月議会が始まります。
2月24日(火)“菜種梅雨”にはひと月ほど早いようですが、怪しげな空模様が続きます。
2月議会は異様な幕開けです。午後1時に議長が初日本会議の開会を宣言したときには、自民党議席の全席が無人でした。議会事務局長が在席議員の数を告げるのを待って、「議長!議事進行」と挙手し、「自民党全員が欠席し、議運委員長(自民)もいないまま会議を続けていいのですか?」と発言しました。「定足数に達しているので議事を続けます」という議長の答えには異議を唱えなかったので、本会議はそのまま続行。自民党議員は、5分ほどで最初の議案(選挙管理委員などの選任)が可決された後にぞろぞろ入場して来ました。しかし、誰もが仏頂面。どうやら、会派内でもめ事があった様子です。
理由は、その後に審議された議案で判明しました。実は今日の本会議では、学校などの警備を受注している会社が指名停止となり長期委託の業務を打ち切るための予算措置を即決することを、20日の議会運営委員会で確認していました。業務に支障を来さないためのやむを得ない事情として、全会派が市当局の要請を受け入れていたわけです。その議案に対して、自民党の西村昭三議員が質疑に立ちました。共産党や私たちでも了解している議案に、「市長与党」を標榜する自民党会派の代表が疑義を表明するのはまったく異例なこと。自民党内でもこれを思いとどまらせようという動きがあって、きっと調整が長引いていたのでしょう。
その調整を振り切って質問に立った西村議員は、所定の回数制限ルールを超えてまで執拗に発言しようとしましたが、さすがに議長が認めませんでした。そこで私も、まったく予定していなかった質疑を行うことにして、西村議員の指摘内容やその意図するところを市当局がどのように受け止めているのかを質しました。こんなハプニングが起きた2月議会の初日。テレビ局のカメラ2台が、ことの成り行きを撮影していました。
ともあれ、いつもよりは長引いた本会議が終わった後、いくつかの議案に関して担当部局に説明を要求。その後、かつて市議会議長も務められた高岸利之さんの通夜式に弔問しました。