本会議での発言は、結局午後1時からになりました。また、通告テーマのうち「政局と市政」は、政局の行方が定まらないため、今日の議論は中止。「がん対策」に力点をおきました。

●死亡率最悪レベルは「大阪府がん対策推進計画」にも記述
2007年施行の「がん対策基本法」に基づいて、大阪府は2008年8月に「がん対策基本計画」を作成しました。実は、その中にも全国47都道府県中「依然として死亡率が高い状況である」と記されています。大綱質疑では、まず堺市当局の認識の誤りを指摘しました。
●「がん対策推進条例」の作成を提案

厚生労働省は、「年間30万人以上が死亡し、生涯のうちにがんにかかる可能性は男性の2人に1人、女性の3人に1人」との推計を出しています。実は、私自身も昨年8月に前立腺がんの診断を受けました。7月からは、間寛平さんがアースマラソンの途中で体験したのと同じような放射線治療を受ける予定です。このように誰もが罹患する可能性のあるがんに対して、いま各自治体で「がん対策推進条例」の制定が進んでいます。今日の大綱質疑では、健康福祉委員会で協議して、議員の手で条例案をつくりたい…と提案しました。
●堺市駅エレベーター、不育症、報酬審議会答申についても議論
上記のほか、今年3月の予算委員会で指摘したJR堺市駅の東側エレベーターの検討状況についても質問。「駅の東側にもエレベーターを整備することが必要と認識している」(建築都市局長)、「エレベーター設置の事業化に向けて、JRと協議・調整を進める」(建設局長)との答弁を得ました。また、昨年12月議会で指摘した不育症への取り組みについては、子ども青少年局長が「アンケート調査を実施し、経済的、身体的、精神的負担に対する行政の支援策を検討する」と答弁。なお、特別職報酬等審議会の付帯意見についての市長の答弁は、「市長の給料は減額しない」とのこと。「市民は納得すまいが、まず議員として自分たちのことを決めてから、あらためて議論をしたい」と伝えました。

6月8日(水)早朝に雨。「朝のうちに地域配布」と思ったのに、出鼻をくじかれました。

大綱質疑の初日。発言時間は、維新の会=110分、公明党=90分、ソレイユ=60分、共産党50分でした。私の出番は明日の2人目で、持ち時間38分。最初に発言する自民が「120分の予定」だそうですから、そのとおりだと午後1時、早く終わると11時半ころの登壇になるでしょう。通告している質問事項は、@政局と堺市政、A特別職給料・行政委員報酬の減額根拠、B堺市のがん対策、C前任期からの継続事項(不育症・堺市駅エレベーター)です。

●全国最悪…堺市のがん死亡と罹患
市立堺病院が昨年3月に発行した『堺市のがん〜白書が語る実態〜』には、「大阪府のがん死亡率は全国平均よりもずっと高く、最高レベル」。また「堺市のがん死亡率は、大阪府と同じか、さらにそれを上回っている」と記されています。他方、罹患率は全国平均を下回っており、これは「がんが見つかってから死亡に至るまでの期間が短いことを意味します」と解説しています。
●堺市健康福祉局の誤った認識と不十分な施策
ところが、昨年12月議会の健康福祉委員会で、市当局は「大阪府、本市ともに、がんによる死亡者については、ほかの府県や市と比較しても、必ずしも多くはないというふうに推測される」との見解を示しました。調べてみると、政令指定都市の半数以上が行っている、肺がん、胃がん、前立腺がんの個別検診が、堺市では不実施。その結果、受診率も低く、胃がんは18政令市中の16位、肺がんは13位、大腸がんも12位です。

6月9日(木)晴。そして27℃。堺市役所は、昨年比15%カットの節電計画を作成。

《20116.8〜9》
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※6月7日以前の日記は、前ページに掲載
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