今日の決算委員会分科会では、まず、スクールサポートスタッフの処遇問題で議論。実際に働いている方から「仕事は非常勤講師化しているのに、謝礼金として堺市が支払うのは時給800円程度」とのお便りが届き、昨年の決算委員会で最初に取り上げた課題です。堺市の教育を支えている外部人材は1500人を超え、その処遇も多岐にわたっています。市教委は制度そのものの再構築を図るとして、「今年度中に見直し案をまとめる」と答えました。また、学校ボランティアへの「謝礼金」は制度発足時の最低賃金を基準にしたと推測され、10月に改定される最賃と314円もの開きがあります。12年も放置している処遇改善を求めたところ、「来年4月には改善したい」旨の答弁がありました。
2つ目のテーマは体罰で、市教委が「体罰根絶のために」いうマニュアルを作成した1991年当時の体罰事例などを紹介して議論しました。朝日新聞の連載記事から判明した体罰件数を加え、「発生件数の推移」グラフも作成。その表に根絶マニュアルの改訂経過を重ねてみると、「加筆」や「改訂」を契機に発生が減っている傾向が見えます。断定はできませんが、市教委が「根絶」に注力した効果が読めると評価し、さらなる取り組みを求めました。