●先進的なオーストラリアのタバコ規制
左の写真を、今日の健康福祉委員会で最初に示しました。「市長はこの写真が何か分かりますか?」と切り出したのですが、市長はおろか出席者の誰もが正確に答えられません。オーストラリア政府が、タバコの箱のデザインを規制。「健康被害」を警告するものに限定し、タバコの名前も最下部に小さな表示しかできません。12月1日から、同国ではこれらのパッケージのものしか販売できなくなりました。タバコ会社が違憲だと訴えていたのですが、連邦最高裁はその訴えを退けました。
●タバコの消費量増加に伴って伸びるCOPD死亡率
最近、「COPD」(慢性閉塞性肺疾患)という病気が増えています。原因は、喫煙。タバコ消費量の増加がCOPD死亡率の激増と対比していることを、左のグラフが示しています。
●「個人の嗜好品」ではなく、「依存性薬物」のタバコ
竹山市長の答弁でも、また私のこれまでの発言でも、何となく喫煙者に遠慮して「個人の嗜好だが…」と口にすることがありました。しかし、タバコが喫煙者自身や周囲の人の健康を蝕んでいることが明らかになった今、その認識が誤っているように思い始めました。タバコ(ニコチン)は、摂取が習慣化すると中断した際に禁断症状を起こす「依存性薬物」です。
●実らせたい…堺市の保健師たちの取り組み
堺市のタバコ対策を調べていて、健康部や保健センターの保健師たちが何年も前から懸命に取り組んでいることを知りました。「禁煙すすめ隊」と書かれたマスコットキャラクターは、少ない予算をやりくりした苦心の作。保健師らは、このキャラクターと共に企業などを訪問し、従業員の禁煙勧奨に務めています。
ところが、堺市の職員に対しては、そのような積極的な禁煙勧奨は行われていません。人事部からあらかじめ報告を受けていたので、改善を求めました。
▼紙面の関係上、残りの報告は、「また、明日の心だ!」…(小沢昭一さんの死を悼みつつ)
12月10日(月)朝方は冷え込んで3℃。午後も7℃で、震えそうな寒さが続いています。