NPO法人「がんと共に生きる会」が、アサヒコムホールで催した公開講座に参加しました。「がん患者のスピリチュアル・ケア」をテーマに、市立東大阪医療センターの進藤喜子さんと、「がん治療の名医」として名高い平岩正樹さんが講演。がん患者が様々な状態のなかで抱く、生きる意味や価値を見失うことによる苦痛について、「よりよく生き続ける」ためのケアについて学びました。
なお、講座の冒頭に同会会長の佐藤愛子さんが挨拶されました。堺市のがん対策推進条例を検討中の2012年2月、健康福祉委員会の委員有志で出雲市を訪ねた折には、佐藤さんが主宰されていた「患者サロン」も視察。その様子は、翌々日の産経新聞(山陰版)で大きく報道されました。いろいろ教えていただいたお陰で、がん対策推進条例はその年の9月議会で可決に至ったのです。
昨年、沖縄を訪ねた折にお世話になった崎山正美さんが、最近書いた「旧暦耳学問」を送って下さいました。「心に杭は打たれない〜海の神も怒るこの国のやりざま」と題するエッセイは、「今日は久しぶりに辺野古の座り込みに参加した」の一文で始まります。また、添えられた写真には、「瀬嵩海岸から見る大浦湾。大きな試掘船『ポセイドン1号』との説明文が付けられていました。
そして崎山さんは、「ギリシャ神話に出てくる海の神『ポセイドン』にあやかって命名されたであろう」この船が、「その魂とは真逆の方向に利用されてしまった。沖縄の我々の怒りはポセイドンの怒りでもあるようだ」と記しています。昨年暮れの最高裁判決後、国が埋め立て工事を再開した辺野古の現場は、沖縄の人々に「闘いは永遠に続く」との強い思いを抱かせているようです。