昨年の9月議会で堺市の対応ぶりを追及した、堺区並松公園の土壌汚染現場を見に行きました。土壌検査でシアンや六価クロムの存在が明らかになった公園の北側部分はまだ封鎖されたままで、土壌の入れ替えについて周辺住民との協議が行われいます。
汚染原因となっためっき工場の跡地は、アスファルト舗装した周囲にフェンスが設置されており、当面の飛散防止対策は施されたようです。ただ、当該土地における汚染状況の調査や恒久対策は示されておらず、近隣住民の方々の不安はまだ解決されていません。
朝日新聞が朝刊の1面で、「大阪維新の会(代表=松井一郎大阪府知事)は、10月に任期満了を迎える堺市長選に元民放アナウンサーの清水健氏(40)を擁立する方針を固め、最終調整に入った。3月にも正式決定する予定だ」・・・と報じています。
朝、各社の記者さんから電話が入り、「長谷川さんはどう考えるか?」と問われるので、次のように答えました。「2月議会で竹山市長が出馬表明を考えている。報道が事実だとしたら、最初の議会運営委員会の朝の記事とするため、維新幹部が朝日にリークしたと推察できる。維新らしい戦略に基づく先制パンチだ。先日、堺市がん患者と家族の会での講演を聴いた限りでは、清水氏に市長として仕事ができる力量は感じない。ただ、あの“講演”の内容で息の長い活動ができるとは思えないので、市長をやってみる気になったのかもしれません」
●議会「タバコ部屋」は3月末で廃止…議会運営委員会で議長が報告
ところで、今日の議運では、百条委員会への証人出頭を拒否した吉田誠也・裕美子両氏の刑事告発を初日本会議で議決することを決定。また、議長から、12月議会での決議に基づいて市当局が検討した屋外喫煙所の改善策が示され、直ちに工事実施の上、議会フロアの喫煙所は3月末で廃止することになった旨の報告がありました。
午前中は、近所の方のお葬式。昨日の通夜式にも伺ったのですが、私よりも若い父や夫とのお別れはご遺族にとっていかばかりかとお察しします。
午後から、大阪市内にある関西労働者安全センターへ。20日の日記に書いたマクドナルド浜寺店の解体工事を施工した建設会社の幹部との面談のためです。「大阪府生活環境の保全等に関する条例」に規定された手続きを怠っている現場を発見した古川和子さん(中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会会長)と共に、業者側の言い分を聞きました。
まず、古川さんが環境省発行の業者向け啓発パンフ「解体等工事を始める前に」を示したのですが、当該業者は「これまでに見たことがない」とのこと。「解体は下請け業者に委ねた」など、腰が引けた対応に古川さんが厳しく抗議しました。また、私が、「堺市環境保全部から指導されたことは何か」と質しても、そのすべてを話そうとせず、具体に指摘してやっと認める始末です。府条例に定められ石綿(アスベスト)に関する規定が専門業者にまったく認知されていないという実態は、まったく驚くばかりです。