6月21日の臨時議会の質疑で、永藤市長に迫った論点の2つめは、特別職や議員の出張旅費の見直しです。
右の表の上は、健康福祉委員会の視察に際しての旅費の精算書。定額で支給される宿泊費は16,500円ですが、実際に支払った宿泊費は7,400円。残額の9,000円が「夕食代」に充当されました。
高額な夕食ですが、はっきり言えば出張先(熊本市)の割烹店での議員たちの宴会経費です。私は、これを税金で賄うことは妥当ではないと考え、その経費分を自前で負担し、「旅費」の請求をしませんでした。
堺市の旅費規程(市長なども同じ)によると、旅費(実額)の他、定額の宿泊料と日当が支給されます。
●大阪府や大阪市は「改革」済み
ところが、下の表に示したように大阪府や大阪市はずっと以上に日当を廃止。宿泊料も最高額を13,200円にしました。この金額では「宴会」をする余地はないでしょう。
ちなみに、堺市では2日分で6,400円の日当が支給され、視察先でのタクシー代や昼食代に充当しています。日当を廃止した府や大阪市では交通費の実費額が支給されるそうですから、税金を食事代に充てることなどできないのではないでしょうか。
●「身を切る改革」と叫ぶのに、大阪維新の会の堺市議らは“知らんぷり”!
これまでの堺市議会で、私は何度も上の表を示して議論してきました。例示した健康福祉委員会の当時の委員長は、現在の三宅議長(維新)です。しかし、大阪維新の会は、私の問題提起に見向きもせず、全員が余らせた出張旅費で宴会をする役得を享受してきたのです。
臨時議会では、永藤市長に「ご自身の出張がある前に改めるべきだ」と迫りました。これに対して市長は、「公務にかかる費用として妥当かどうかを見直し、市民の理解を得られる形で実施したい」と答弁。「30%給与カット」で胸を張った市長が、本当に「身を切る改革」を実現するのか注目したいと思います。市長は「議会の協力もいただきたい」とも言っていましたが、長年役得に甘んじてきた維新議員の皆さんはこれまでの態度を改めることができるでしょうか?
所用があって神戸市西区役所へ。近畿道、中国・山陽道を経て三木インターまで車を走らせたのですが、意外なほど空いていました。G20の大阪市内規制の影響でしょうか。