大綱質疑本会議の3日目です。昨日、午後の会議中に、教育監が「新型コロナウイルス対策のため」として退席。大阪市の学校休校に合わせて、堺市でも市立全校園を2月29日(土)~3月13日(金)の2週間、臨時休校とすることになりました。
また、政府も全国の学校に「一律休校」を要請。事態への対応が後手後手だと批判され、支持率も低下している安倍首相が、失地挽回のための場当たり対応をしているように思えてなりません。ともあれ、それほどまでに感染拡大の危機が迫っているのも事実のようです。
とは言え、突然の休校は保護者には大きな負担となります。今日は本会議の休憩中に議会運営委員会が開かれ、市議会としての対応を協議しました。市教委に対して学童保育の実施を迫る申し入れをしようとの提案もありましたが、現実に対応可能かを見極める必要があるなどの反対意見もあって、これは流れました。
本会議終了後には逆に市教委側から、卒業式を簡素化するために「来賓出席を遠慮してほしい」との要請がありました。むしろ、議会としてはこのような配慮についてこそ先に議論し、自分たちからその意思を伝えるべきだったのではないでしょうか。これからも、様々な臨機の対応が必要になるに違いありません。
一昨日の大綱質疑で使ったパワーポイントの2コマをご紹介します。
上は、豊明市の日本語初期指導を担うNPO法人プラス・エデュケートの活動を報道したTBSの画面です。ベトナムから来日したばかりで日本語がまったく話せなかった小1のコイちゃんが、3か月後には日常の生活会話ができるまでなる様子が報じられました。「モチベーションは来日したときが最大」「半年、1年たってもしゃべれなかったら、日本語をやる気がなくなる」と語る指導者(森顕子さん)の映像も放送されました。TBSのホームページでご覧ください。
下は、フェニーチェ堺の大ホールの車いすスペース。介助者用のいすは、火災予防条例で床への固定が必要です。10月5日と19日の公演に参加した障害者が使用を申し出たのに、関係者がその設備の存在を知らずに対応できませんでした。また、この設備のことがフェニーチェ堺のホームページに掲載されたのは、不都合な対応を障害者団体から指摘を受けた後の12月27日です。
なお、日本語教育は予算委員会分科会で、また介助者席については健康福祉委員会で、それぞれ引き続いて議論する予定です。