昨夕の安倍首相の記者会見。日刊スポーツが「疑問や不安に響かぬ精神論」と報道しています。
▼安倍晋三首相は2月29日、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、初めての国民に向けた会見を開いたが、小中高校などの一斉休校要請に至った唐突な判断の具体的根拠は示さなかった。政治決断への理解や協力を求めただけ。予備費2700億円を活用した経済対策には触れたがとりまとめはこれからだ。多くの国民が目にする土曜夕方に会見を設定した割には、まさかの時間制限付きで、国民の不安と向き合う覚悟は、この日も見えなかった。
これは記事の書き出しですが、プロンプター(原稿の文字が映る透明板)を使い、「戦い」と見栄を切る演説姿に不快さを感じたのは私だけではなかったようです。日刊スポーツ記事は・・・
▼「まだ質問があります」。官邸で始まった会見が30分を超え、事務方が終了を通告した際、指名を求める声が上がった。声の主はフリージャーナリスト江川紹子さん。27日に唐突に表明した休校要請をはじめ、「政治決断」の背景を説明するため、首相は異例の休日会見に臨んだが、予定時間超過を理由に約35分で終了した。
と続き、最後に次のように締めくくっています。
▼感染防止策を「戦い」と表現するなど、精神論も目立った。「政府の力だけでこの戦いには勝利できない」と国民全体に協力を求めたが、「必ず乗り越えることができると確信している」と、希望的観測でしか語れなかった首相。「夜日程」が批判される中、前日も作家百田尚樹氏らと会食。この日は会見後、自宅に直行した。
ともあれ、一斉休校に入った堺市では、市教委が小学校と支援学校での休校中の児童受け入れ方針を発表しました。今日は、事務所で市民相談。昼過ぎに「児童自立支援施設」、また夕方からは「学童保育」をめぐっての相談者が来訪されました。
所用で北区役所に行くと、予約の本を取りに来た母子が「図書館休館」の看板に戸惑っていました。堺市は、博物館、伝統産業会館、利晶の森、新金岡市民センター内の老人集会所・障害者集会所、高島屋9Fのキッズサポートセンターなど多くの施設を臨時休館しています。