《2020.3.24~25》
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※3月23日以前の日記は、前ページに掲載

今日、2月定例会最終本会議の議事運営を協議する議会運営委員会に、突然、委員会条例の改正案が提出されました。
改正理由には「議会運営委員会の定数を規定するため」とありますが、実際には、議会運営委員会からの少数会派などの閉め出しを目的とするものです。
●少数会派の議運参加は、民主的議会運営の誇り
堺市議会の議運は、「交渉会派」(議員3人以上)だけでなく、「2人会派」と長谷川のように「会派に所属しない議員」の中から1人を議運委員として構成されることになっています。
このような議運構成は、堺市議会がずっと以前(少なくとも長谷川が初当選した1979年より前)から、民主的な議会運営を行うために維持してきた誇るべき制度です。
併せて、議会意思を調整するという意味から、全構成員の代表による協議の場となるという実利性にも基づく制度でもあります。
●議会基本条例や議事運営のルールさえ逸脱
今回の突然の提案は、手続き的にも堺市議会の2つルールを逸脱しています。
まず、仮に「必要な議会改革」というのであれば、議会基本条例第31条第2項に規定する「議会改革推進組織」として設置されている「議会力向上会議」における議論を踏まえるべきです。
さらに、堺市議会の「議事運営に関する要綱」の第3条第3項には、「議員提出の条例は、原則として2日目本会議に上程するものとし、あらかじめ各会派等の意向を徴するため、初日運営委員会に当該文案を提出しなければならない」との規定があります。
上記2点について、議会運営委員会で指摘し、提案者に答弁を求めましたが、提案会派からの回答は得られず、そのまま議事を「進行」することを多数決で決めてしまいました。
提出者は、大阪維新の会(提出先である三宅議長は除く)、自民党、公明党の会派に属する全議員で、すでに提出者全員の署名コピーが添えられていました。
●旅費条例の改正成立=「既得権益の消滅」へのしっぺ返し?
議運でのやりとりの中で、池田委員(維新)が、「旅費条例の改正の施行日を4月にするという西村委員長(自民)の意向に、長谷川が協力しなかった」旨の発言をしていましたから、今回の強行の引き金はその辺りにあったのかもしれません。
27日(金)10時~本会議は、質疑・討論、記名投票で採決。ご注目ください。
何はともあれ、少数会派や会派に所属しない議員を議運からを閉め出す「改革」を、議会内ルールを無視して強行する今回の事態は、堺市議会における民主主義を押しつぶす「歴史的な暴挙」と言わなければいけないと思っています。
27日の本会議では、質疑と討論を行います。また、共産党議員と共に採決を「記名投票」とする要求書を提出しましたから、会議規則によって、記名投票が行われます。いったい誰がこの暴挙に手を染めるか、ぜひとも議場でお確かめください。(白票=賛成/青票=反対)

月24日(火).5℃~13.5℃。最高気温が3℃下がり、「今日は寒い」が挨拶の言葉に。

スペースの関係で昨日の日記には書けなかったのですが、継続審査になっていた旅費条例の改正が総務財政委員会で「可決」されました。反対会派はなかったようですから、最終本会議での可決も間違いないと見込まれます。
さて、堺市内にお住まいで、新型コロナウイルス感染が判明した方が、今日、新たに1人増えました。これで6例目。お互いに感染防止に努めたいと思います。

月25日(水)議運からの少数会派など締め出し…堺市議会で歴史的暴挙が始まる!!

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