右の図は、昨日の健康福祉委員会での2つ目の議論で示したもの。児童自立支援施設に関する知事と市長、5人の政治家の言動を仕分けしてみました。
赤枠の人たちの主張は、堺市に独自施設の整備を迫った発言と、迫られた側の対処措置です。
青枠は、府施設に別棟を建て、事務委託の継続を図るという主張。竹山前市長も、当初はそのような意向であったことが、維新議員に対する答弁で判明しているのです。
●「読書ノート」で市長がすすめる本
話が変わりますが、堺市の小学生に読書を促すため「読書ノート」が配布されています。昨年までは市教委オリジナルのノートでしたが、今年からセレッソ大阪提供の冊子に変更。その冊子には、永藤市長のお奨め本は『星の王子さま』だと掲載されています。「いちばん大切なことは目にみえない」。
私は、市長が引用した言葉の前に、「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない」とその本には書かれているのを市長は覚えているかと問いました。そして、その答えを待たずに、児童自立支援施設をめぐって対立した赤枠と青枠の政治家の皆さんの「どちらが『心で見ている』と思うか」と、視点を変えた質問を試みました。
●今度は、はぐらかし、ごまかしの答弁
まあ予期していなかったでしょう。市長は「これまで、知事と市長が腹を割って話してこなかった」と答弁。女性参画問題への明快な発言とは異なり、この答弁はごまかしです。
市長が奨める新潮文庫(河野真理子訳)ではなく、私は岩波書店(内藤濯訳)の『星の王子さま』を読みました。「他人を裁判するより、じぶんを裁判するほうが、はるかに困難じゃ」はその一節。この施設を必要とする子どもたちに最善の道は何か。今後の府との協議をしっかり見守りながら、対処したいと思っています。(明日の日記につづく)