《2003.5.21〜23》
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※5月20日以前の日記は、前ページに掲載
5月21日(水)何の手入れもしないのに、ゼラニュームの花には勢いがあります。
「アクション日記」のはじまりへ
正副議長選挙は、やっぱり面白いハプニングも生み出しました。まず、議長選の結果は、中井國芳議員(民主党)=49票、長谷川俊英=2票です。昨日の議運予定者会では、“与党会派”の意向に共産党や少数会派も「従う」と表明していたので、結果は「50対2(長谷川・田中)」と出るはずでした。ところが、産廃の違法保管で息子が逮捕されたY議員が本会議を欠席し、1票減りました。もっと面白かったのは続いて行われた副議長選挙で、池原喜代子議員(公明党)=48票、田中丈悦議員=2票、星原卓次議員(公明党)=1票と出ました。「バランス感覚を備え、交渉能力も高い」と評判の星原議員のこと、「本人が自分に投票した」と疑う人はまずありません。
昨日の日記にも書いたとおり、私や田中議員が「選挙の実施」を主張したのは、議事運営に関する権限を持ち、また議会を代表する議長選びが、与党会派の間で、当選回数を基準として誰彼なく回されいいのかという批判によるものです。多数会派のなかにも同じ危機感を持つ人があって、非公式な会合では正直な意見を聞かされます。そんな思いが、きっと“野合選挙”への反乱票となったのでしょう。
ところで今日は、本会議の開会前に、市民の皆さんから大きな不興を買っている「会議出席費用弁償」(日額1万円)の受け取りを拒否する旨、田中議員とともに市長に通告しました。そのニュースがNHKテレビや毎日放送で流れたほか、読売新聞と毎日新聞の夕刊に掲載され、あちこちから激励をいただいています。また、毎日放送によると「共産党も今月から受け取らないことにした」とか。早速、波紋が広がりました。田中議員と私は、市長と新議長に対して、この費用弁償の支出根拠となっている条例の改正を申し入れており、制度の廃止に向けて、議会内での行動も強めます。(※市長への通告書と議長への申し入れは、ここをクリック)
5月22日(木)伸び放題で、たくさんのつぼみを付けたミニバラが開き始めました。
「出席費用弁償受け取り拒否」のニュースは、深夜の関西テレビでも放送され、また、朝日新聞と産経新聞の朝刊・地方版にも、大きく取り上げられました。そして今日は、共産党議員の9人全員が受け取らないことを表明したほか、山中優子議員が通告書を提出し、本松洋一議員も提出の準備をしているそうです。同じ無所属の山中さんや本松さんには「共同発表しよう」とお誘いしていたのですが、何かご事情があったようで少し遅れました。ともあれ、合わせて13人の議員が「受け取りを拒否する」という事態となったことは、まさに画期的です。
この上は、いま開会中の議会で、費用弁償支給の根拠となっている条例を改正して、制度の廃止をめざしたいと思っています。共産党議員らとの協議を始めましたが、できることなら堺市議会議員全員で改正案を提案し、当選したばかりの議員の見識を示したいものです。
なお、今日は議会運営委員会が午前中で終わったため、午後、高石市役所を訪問。現職をダブルスコアで破って当選した阪口伸六市長と懇談して、来月開催する「自治体議員勉強会」での講演を依頼しました。
5月23日(金)ヒペリカム・カリシナムに待望の花。“黄色い炎”が燃えるようです。
テレビ・ニュースや新聞記事をご覧になって、メールやハガキでの激励がたくさん届いています。まちで出会う方々からも、「カムバック後1か月も経たないのに、早速やりましたね」と言葉をかけていただきます。とはいえ、どうしようもなく市民感覚を忘れた議会が、私の言動をひきたててくれているのがつらいところです。
(選挙前、メンテナンスの時間がなくなって休止していた掲示板を、3か月ぶりに再開しました。)