《2004.11.13〜15》
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※11月12日以前の日記は、前ページに掲載
11月13日(土)東京では、「木枯らし一番が吹いた」とニュースが伝えていました。
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オランダ在住のリヒテルズ直子さんが、9月に平凡社から「オランダの教育」を出版されたことは、以前にもご紹介しました。その直子さんが今月2日に来日され、出版記念の講演会がで開かれるというので聴きに行きました。著書が伝える「教育の多様性」を日本でも追求しているグループの主催。会場の東京・月島区民館に集まった聴衆は53人で、若い人たちが多かったことに感心しました。一人ひとりの子どもを大切に育てるオランダの学校制度を紹介し、日本の教育制度改革に関する提言にも及ぶ講演は数々の示唆に富み、熱心な質問が次々に出ていました。
11月14日(日)季節もいいからでしょう。休日の上野駅周辺はたいへんな賑わいです。
昨夜は東京泊まり。午前中、日本図書館協会の栗原均・前理事長にお目にかかって、最近の図書館事情などについてご教示を受けました。栗原さんは、堺市が本格的な図書館整備を始めたおよそ30年前、市立図書館の館長に就任。運営体制の確立や住民協力の推進など、大きな業績を残された方です。その後、図書館協会の事務局長から理事長、現在は顧問をつとめられ、日本の図書館界のトップリーダーとして活躍されています。私が桃山学院大学で司書養成講座を担当していたころは大阪府立図書館に在職中で、講座の講師もお願いしました。ちょうどいい機会だったので、あす日本を発つリヒテルズ直子さんを栗原さんにご紹介。上野公園そばのレストランで昼食をご一緒していただきながら、教育事情ばかりかオランダの図書館事情についても教えてもらいました。お二人とお別れした帰り道、国立西洋美術館に立ち寄って開催中のマチス展を鑑賞。たくさんの収穫を得た、実りある秋の日でした。
11月15日(月)決算委で、「修学旅行」と「図書館・指定管理者」を議論しました。
決算委員会は、ここ数日にわたって準備してきた教育費の審査を迎えました。最初のテーマは、修学旅行。旅費や業者選定、旅行先の変更などをめぐって、昨年あたりから保護者の間に不透明感が漂っています。6年前には、大阪府立高校の修学旅行を扱うJTBや日本旅行、近畿日本ツーリストなどの大手旅行業者がヤミカルテルを結んでいたことが、公正取引委員会によって摘発されました。堺市立中学校の場合、今年度はこの3社で半数(20校)を扱っています。きょうの質疑では、各学校で複数業者の比較見積もりとったり、契約書を交わすなど、適正な処理が行われているかを質しました。しかし、「見積もりをとった」というのに見積書が存在しない学校がたくさんあるなど、まったくあきれた事態です。資料提出があった18校分だけで1校平均1155万円、全中学校40校に換算すれば4億6千万円の巨額発注。すべての小・中学校にわたる点検を行うため、引き続いて資料を提出するよう求めました。
次に取り上げたテーマは、図書館への指定管理者制度の導入問題です。日本図書館協会の見解や中教審生涯教育部会での論議などについて質したところ、関係者はその存在さえ知らないというお粗末さ。9月議会では「慎重な対応」を求めましたが、こんな状況での導入推進など、「論外」と言うべきでしょう。