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《2005.9.12〜14》
9月12日(月)2階から降りてきた枝垂れ状のツルに、琉球朝顔が花を付けています。
衆院選で自民党が獲得した296議席は、定数480の61.7%。議席占有率としては、1960年の池田内閣時に次いで戦後第2位だそうです。とりわけ、小選挙区300議席の219議席を占め、実に73%に達しました。その小選挙区での全得票数は、自民3252万票に対して民主2480万票。1.3倍に過ぎないのに、議席数では民主党52議席の4倍を超えています。小選挙区制が生み出したマジックです。それにしても、今回の選挙の候補者の中には、かつて民主党から立候補して落選し、自民党の公認を得て当選を果たした人もいます。「議員になるためだったら何党でもいい」…。政治思想や理念のかけらも持ち合わせない人に、私たちは政治を委ねていいのでしょうか?
堺市議会は明日から常任委員会。きょうは、各部署との協議に追われました。また、夜は事務所で市政・法律相談。
9月13日(火)「秋の陽はつるべ落とし」…少し遅く退庁すると、もうライトが必要です。
今朝の毎日新聞1面の写真には、うなりました。著作権の関係上、ここへの掲載は控えますが、自らが仕掛けた抗争で地滑り的圧勝を果たした親分にひれ伏す、自民党幹部の面々をとらえたこの1枚が、党内の力関係を如実に表しています。郵政造反議員が次々に白旗を揚げ、後継意識が芽生えた野心家たちの思惑を巧みに取り込んで、小泉政治はさらに進みます。対して、破れた民主党・岡田代表の表情は痛々しいばかり。
そんななか、辻元清美さんから「ありがとう…」との電話をもらいました。何の応援をしたわけでもありませんが、選挙期間中に3度ほど聴いた辻元さんの演説には共感を覚えました。とは言え、
「再生プロジェクト」の試みは実ったものの、秘書給与問題での批判が収まらないままの議員活動には、きっと風当たりが強いでしょう。もともとの支持者の中にも、まだこころの解けない方々がいます。ともあれ、改憲派議員が8割を超えるという新しい国会勢力に割り込んで、元気一杯、活躍しようとしている辻元さんに、私としてはエールを送りたいと思っています。
きょうは、市民環境委員会での■■■■議員の質問を傍聴した後、市当局や職員組合幹部と折衝。昨夜の市政・法律相談で伺った事件などの処理にも当たりました。
9月14日(水)「もう秋…」と油断していたら、厳しい残暑がぶり返しました。
旧美原町が蓄財していた公金を地域の発展に使うために設けられた「地域愛補助金」の交付をめぐって、またまた具体的な疑惑が浮上してきました。ある地区の住民の方から通報をいただいたので、まず朝一番に現場を確認。そのまま美原支所に向かい、昼休みを挟んで約3時間、手続き書類やその審査経過などを調査しました。その上で、担当課の職員らと共に現場に戻って再確認。
この問題は、別の地区の事件で、6月7日にも美原支所を訪ねています。その折、事務執行上の問題点を指摘し、また市議会での議論を通して改善を求めているのに、どうして繰り返されるのでしょうか。1千数百万の公金支出に関するずさんな事務執行ぶりが、これほど次々に表面化しては、この補助金による全事業にメスを入れる必要性も出てきました。
なにしろ、総額34億円、地区(自治会)によっては2億円近くにもなる補助金です。「旧美原町の問題」として片づけるわけにはいきません。住民の皆さんからの、さらに多くの情報をお待ちしています。