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《2005.9.21〜22》
9月21日(水)ここ2〜3日、残暑を感じさせる日が続くものの、背広姿が多くなりました。
逮捕された議長の辞職に伴う後任人事をめぐる話し合いは難航を重ね、結局、明日午前10時に始まる本会議で、投票によって選ぶことになりました。あおりを食って、決算審査特別委員会の正副委員長も、これまでの折衝を白紙に戻して、選挙することに…。
きょうの議会運営委員会で、私たちの会派(堺・美原市民ネット)や共産党は、逮捕されている議長に対する「議員辞職勧告決議」を提出しました。公選法違反の容疑事実を認めたという報道が事実であれば、議長を辞めるだけでは済まない問題だと考えるからです。もちろん、議長自身が「議員も辞める」というのなら提案を取り下げるつもりで、弁護士を通じての意思確認も求めています。
なお、「市長与党」を自認している会派間での話し合いがまとまらなくなった原因のひとつは、この辞職勧告決議への対応です。2つに分裂している自民党会派のうち、議長が所属していない会派が辞職勧告に「賛成する」との意思を表明したことに、議長会派(自民党市民ク)が反発し、まとまりかけていた決算委の人事を反古にしてしまいました。しかし、議会への信頼を大失墜させるような不始末をしでかした会派が、どうしてこれほど自己主張を通せるのでしょうか。国会同様に、自民・公明両党の数の力ですべてを押し切ろうとしている…と観測する向きもありますが、辞職勧告決議に対する公明党の対応が注目されるところです。
ところで、きょうは倫理調査会も開かれました。前回調査会での審査の結果、いくつかの疑問点を指摘された市長は、回答文書を提出。釈明とともに、過去4年間の資産報告書に記載誤りがあったことを認め、訂正しました。なお、市長の釈明事項のうち賃貸料収入については、さらに「疎明資料」の提出を求めることを決めました。
その後、議員23人分の資産報告書を審査し、11人の記載内容について、事務局を通じての照会を行うことを決定。また、高岡武汪議員(旧美原町議・自民党市民ク)の報告書には数々の疑問点があることが指摘され、文書による回答を求めることになりました。
9月22日(木)朝10時に始まった本会議が夜7時半までかかる、長い一日でした。
本会議の冒頭は、議長の辞職許可に続いて議長選挙。昨日、話し合いによる候補者の絞り込みに失敗した結果、票が乱れました。当選した池原議員(公明)44。芹生議員(共産)10、長谷川(市民ネット)3、菅原議員(フェニックス民主)2、中村議員(公明)1、白票5。本来なら池原議員に集まるべき末尾の8票が、与党系(志向を含む)会派内の造反票となりました。ちなみに私の得票が3票だったのは、月森議員が所用で本会議を欠席したためです。また、混乱は、本会議の休憩後に開いた決算委員会の正副議長選挙にも尾を引きました。
そして、ようやく人事を済ませて再開した本会議で、また大波乱。再開前の議会運営委員会で、前議長への議員辞職勧告決議の審議手はずを決め、そのために私が動議を出したところに自民党市民クラブ(前議長の所属会派)の議員が別動議を出して妨害にかかったのです。そもそも、同会派が「あと数日待ってほしい」と議運で主張したから会期延長などを決めたのに、全会一致の決定を突然破棄する横暴ぶりは、“小泉圧勝”のおごりの表れでしょうか。不祥事を起こしながらの身勝手は、さすがに他の全会派が認めませんでした。
さて、ともかく混乱が収まり、通常の議会に戻ったのは3時で、私の一般質問は6時半スタート。市長から、市長選をめぐる公開討論への参加用意を確認し、市民運動団体「ネットワーク・みはら」との直接対話の約束もできたので、遅くまで残って傍聴して下さった関係市民の方々も大喜びです。ほんとうにご苦労様でした
なお、私の前に質問に立った■■■■議員に対して、市当局は、地域愛補助金の申請・交付をめぐる不誠実な対応をしている地区会への交付を見送る旨も表明しました。この問題の現地調査や交渉には、私も同席し、注文をつけています。