朝、山口県岩国市議の
姫野敦子さんから、「SOSです!!」と電話がかかってきました。米在日米軍再編計画による空母艦載機の岩国移転を進める国に対して、住民投票や市長選で示された住民意思は「NO!」でした。
ところが、議会内に変化があって、井原勝介市長が窮地に立たされているため、緊急市民集会を開くのだそうです。「誰か、分かりやすい話をしていただける方はいませんか?」という姫野さんに、まさにピッタリの方をご紹介しました。うまく日程が合えばいいのですが…。
長かった5月議会(始まりが5月だったのでそう呼びます)は、きょう最終日を迎えました。市長から提案され各常任委員会に付託されていた議案の採決を行う前に、各会派や議員の態度表明をする「討論」という議事運営の一段階があるのですが、私はそこで、「堺市立学校設置条例の一部を改正する条例」には「反対」であることを述べました。
この議案は、市立商業高校と市立工業高校を廃止して2校を統合した新しい高校をつくるという内容の条例改正を行うものです。3月の議会には、9万人あまりの市民が署名した「堺商の存続を求める」請願書が提出されました。しかし、賛成した私たちは少数で、この請願は採択に至りませんでした。そのときから、きょうの結果は見えていたのです。
●同窓会など存続願う皆さんの思いを胸に…
そもそも、両高校を廃校にして新設高校を設置するという計画は、市教委が策定した
「教育活性化プラン」に基づくもので、教育改革が必要であることについては、私も否定するつもりはありません。しかし、計画を推進するに当たっては関係者の同意を得る努力を最大限にすべきであって、その意味では堺市や市教委の対応が十分であったと思えないのです。
選挙中にも、たくさんの市民の方々から「絶対に廃校にしないで下さい」とのお声をいただきました。きょうは、その方々の思いを胸に抱いて演壇に立ちました。そして、
堺商同窓会がまとめた「1400人の卒業生の声」の一部を紹介しながら、これらの人々の思いを踏みつけにする施策遂行が間違っていることを主張したのです。少しは皆さんの思いを代弁できたようで、傍聴席から拍手をいただきました。また、「私もそっと拍手したかった」…と、本会議終了後に打ち明けてくれた議員もいました。
●大阪府選管での不思議な事件
ところで、選挙後最初の議会が終わったので、恒例となっている議員と理事者(特別職と局長級職員)との懇談会が催されました。その席上、4月に就任した藤原副市長(前・大阪府出納長)から、「以前にお目にかかったのを覚えておられますか?」とご挨拶を受けました。「何か無理をお願いに行きましたか」と問い返したところ、古い事件の話でした。大阪府選管に提出した私の政治資金報告書が見当たらなくなり、詫びと再提出要請に来られた地方課長代理だったそうです。一緒にお見えになった鹿嶽課長のことはよく覚えているのですが、失礼ながら藤原代理は記憶から消えていました。それにしても奇妙な事件でした。私のほか、当時府議だった山本健治さん(現在、テレビコメンテーター)など、うるさそうな議員たちの報告書が何通か消え去るというこの事件、きっと選管事務局(地方課)内部に仕掛人がいたのでしょう。