9月21日(日)朝、家を出るときの堺は晴れていましたが、兵庫県に入ると大雨です。
《2008.9.21〜22》
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エルダーホステル協会名誉会長の豊後レイコさんが、今年7月に「八八歳レイコの軌跡」と題する本を出されました。豊後さんは、かつて大阪アメリカン・センター図書館に勤務され、私が桃山学院大学に在職中、主管していた司書(補)講習の講師をお願いした方です。市議1期目に起こった汚職事件の際、日本で初めての政治倫理条例を制定するため、その素案づくりでお世話になりました。
私たちがお手本にしたアメリカの「政府倫理法」などに関する資料を、豊後さんは有能なレファレンス・ライブラリアンとして提供して下さったのです。ご退職後、米国のエルダーホステル運動と連携する日本の協会を1986年に創設。2001年まで会長を務められました。1920年(大正9年)長崎市で生まれ、父母や姉を原爆で亡くされのですが、ご本人は北京に居たため難を免れたそうです。しかし、被爆した妹(
福田須磨子)さんは52歳で死亡。
その妹さんを介護し、また3人の息子さんを育てながら、豊後さんが“ワーキング・マザー”として生きてこられた人生は、まことに感動的です。きょう開かれた出版と米寿を祝うパーティーには、豊後さんのお友達151人が参加。栗原均さん(元日本図書館協会理事長・元堺市立図書館長)をはじめとする図書館関係者のほか、かつて私を取材してくださった記者、市川房枝選挙でいっしょに運動した方などの懐かしい皆さん、それに、「密かに応援してました」とご挨拶を頂戴した初対面の堺市民にお目にかかることもできました。
ところできょうは、兵庫県三田市で市議選の告示。昨年の堺市議選の折、終盤に2日間も駆け付けて下さって、パワー溢れる発声で選挙運動を盛り上げていただいた女性市議が2期目に挑むというので、豊後さんのパーティの前に三田ニュータウンに向かいました。ところが、大雨のためJR福知山線の一部で運転見合わせ。ダイヤは大幅に乱れていましたが、何とか間に合って、出発式で激励の挨拶をさせていただきました。
9月22日(月)幼い命が奪われる事件の連鎖。それに母親が…。あまりにもむごい。
朝、地下鉄・北花田駅BC出入口で議会報告です。きょうは東側歩道に立ってスピーチしていたら、某紙記者さんがカメラを肩にして出現。同じ駅前で某党代議士が演説する…という情報で取材に来られたとか。マスコミは、すでに選挙報道モードに変わっているのでしょう。
さて、議会では決算委員会の総括質疑が始まり、公明、自民、民主各党と、共産党の1人目までが終わりました。特筆しなければいけないのは自民党2人目・西村昭三議員の質疑で、民主党の中井國芳議員が発行した「活動レポート」を槍玉にあげて、「天下の民主党として行き過ぎだ!」と激しい口調で攻撃。ケンカを売られた民主党席が沈黙しているので、頃合いを見計らって挙手し、「委員長、議事進行」と叫んで、まず西村議員の発言を止めました。そして、「一方的に批判対象とされている中井議員にも弁明の機会を与えるべきだ」と提案。委員会を休憩して開いた理事会で、私の動議どおりに議事を運ぶことになりました。もっとも、10分間ほど持論を展開した中井議員の弁明もよく呑み込めず、閉会後、市当局に説明を求めたところ、どうやら中井議員特有の思い込みによる自己PRを、西村議員が衝いたようです。
【昨日の余談】豊後レイコさんのパーティに参加されていた銭本三千年さん(元毎日新聞記者)の手による、興味深いブログを見つけました。→こちら