(3167)
《2025.7.18~19
7月18日(金)昼前まで晴れていましたが、午後は曇り空で小雨も。24.5℃~33.3℃。
6月26日に退院後、初めての泌尿科受診。今回は3週間経過後の観察が必要とのことで、今日になりました。とりあえず、順調に快復している様子で、この間の行動制限も解けました。
さて、「議員活動報告」の郵送読者からのお便りがまだ続いています。皆さんの筆まめさに感心しながら、午後は返信をしたためました。
7月19日(土)「戻り梅雨」も終わったようです。全日快晴の夏空に。23.9℃~34.2℃。

今朝の「朝日新聞be」に掲載されている連載記事=「山田洋次・夢をつくる」(43)に、私が初当選のころに見て感動し、その後の議員活動の指針にしてきたアメリカ映画のことが書かれています。
記事は、山田さんと宇野重吉さんとの対話を紹介するもので、日米開戦前夜に宇野さんが、「兵隊になるぐらいなら自殺したほうがましだ」と本気で思い、「死ぬために下宿の荷物を整理し」、見納めのつもりで歩いていた渋谷の映画館で「スミス都へ行く」を見たこと。見終わると「今、死ぬことはない、この世は生きるに足る。何とかなるさ、と思えてきて、死ぬのをやめましたよ」と、「変な勇気」がわいてきたという話が紹介されています。

1939年に製作されたこの映画は、田舎のボーイスカウトのリーダーだった主人公スミスが、急死した上院議員の代わりに担ぎ出され、政治腐敗と単身で対決するというストーリーです。ベテラン女性秘書の助けを借り、新米議員のスミスが25時間にわたる議場演説を続ける中、郷里のボースカウトたちがスミス支持のニュースを広め、悪徳上院議員の不正を糾します。
25時間の演説は、アメリカ上院規則第19条に「いかなる上院議員も、他の議員の討論を、その議員の同意無しには中断させることができない」と定めて保障している発言権に基づくもの。「フィリバスター」(オランダ語=海賊)と呼ばれ、200年以上も続き、現在も生きています。まさに、「言論」を第一義とする議会運営上の制度で、「Mr.Smith goes to Washington」はアメリカ民主主義の精神をうたい上げた名作映画として知られているのです。
先日もご紹介したように、堺市議会では繰り返して「発言時間制限」が画策されます。実際、私が当選した当初の大綱質疑は「30分+10分(議員1人あたり)」の質問時間(答弁含まず)が保障されていました。どんどん短縮されて、現在は質問・答弁を合わせて「20分+20分(議員1人あたり)」となり、これをさらに短くしようとの動きが出ているのです。改めて、「言論」こそ議員の使命であり、議会制民主主義の根幹であることを主張し続けたいと思います。
とはいえ、「民主主義の本家」だと思っていたアメリカで、トランプ政権の出現によって民主主義や人々の知性が脅かされています。今般の参議院選挙でも、人々の不安や不満に乗じて根拠を欠いた差別的主張や排外主義、「核武装」さえも口にしはじめた「政党」の伸長が報じられています。明日は投票日。きちんと、民主主義の真髄を見極める一票を投じたいと思います。

「アクション日記」月別インデックスへ

※7月17日以前の日記は前ページに掲載