12月21日(水)いよいよ冬至。さすがに気温が下がってきました。
《2004.12.21〜22》
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※12月20日以前の日記は、前ページに掲載
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12月議会の最終本会議。諸議案の採決が行われました。市長提案の議案のうち、スポーツ振興課の市長部局への移管、美原地域愛基金、在任特例議員の報酬については、総務委員会で述べた私の意見などを委員長が朗読。注目された議員提出議案は、委員構成の関係から委員会で“可決”となった「議員定数の2名削減」を含め、「5%報酬カット」、「月額20万円の報酬カット」のすべてが否決され、文字どおりの三すくみ状態となりました。
月額20万円削減に賛成した自民党両会派は、5%の削減に反対。「市議の待遇はトータルで考えるべきだ」と主張した公明党は、2年余り先にしか実効性をもたない定数カットを提案して、報酬削減に反対しました。結局は、民主党系会派が提出した5%カットの成立を阻むため、「否決見通し」の議案を提出しあって、何も決めないという結果をつくりだしたのです。
私の一般質問では、この事態を踏まえて、市長の給与削減や、給料以外に毎月支給されている調整手当10%、退職手当(4年任期終了時に2570万円)に触れ、府内他市ではさらに厳しい削減や廃止に踏み切った自治体があることを指摘しました。そして、削減案がすべて否決となって市民の間に不信感が広がるであろう議員報酬とともに、「報酬等審議会の意見を聴いてみる気はないか?」と質しました。市長の答弁は、「政令指定都市になったとき見直しを諮問する」と、すれ違い。府の報酬等審議会が知事に「調整手当廃止」を勧告したことも指摘したので、自分に及ぶことを警戒して防衛線を張ったのでしょう。
なお、私自身は、他自治体の多くが行っている「報酬5%削減案」に賛成し、可決となることをめざして行動しました。残念ながら今議会では実現しませんでしたが、この提案が成立した場合の支給額と現行支給額の税引き後差額の「受け取り辞退」を宣言。賛成議案に基づいて自らを律することで、今後の議論につなぎたいと思っています。
一般質問では、このほか、昨日の日記で予告した金岡公園のフェンス設置や身障者トイレの施錠について議論。いずれも「是正する」旨の答弁を得ました。また、O-157検査結果の隠蔽事件についての市当局の答弁に対して、当時の衛生研究所長の言い分が細菌検査担当職員や教育長の説明と対立していることを追及。司法関係者などを交えた調査委員会の設置を提案しました。ところが、加藤助役(大阪府から出向)は、「これ以上のことを調べるのは困難」と突っぱねて拒否。「透明性の確保」や「徹底調査」を約束していた人の発言としては、きわめて無責任です。はたしてそれで済むと思っているのでしょうか。私の議席の周りでは、「与党」議員の間にも助役批判の声が上がっていました。
12月22日(木)X'masソングが街中に流れているのに、まだ年末気分にはなれません。
朝、ホームページの更新作業を終え、報酬一部辞退の通告書を書いている最中、「高石市長が辞表提出」という衝撃的なニュースが入りました。高石市議会の審議が難航していて、もしかしたらきょうの消防組合議会の議案に変更があるかもしれない…とは聞いていたのですが、事態がここまで進むとは予想外のこと。渦中の議案は「堺市高石市消防事務組合規約の変更」に関するもので、堺市議会は昨日の本会議で全会一致の可決となりました。内容も、@美原町との合併に伴う消防経費の負担割合の調整、A高石市に設置予定の消防団についての規定を設けるもので、高石市民にとっては利益をもたらせるはずの議案です。
いったいなぜ否決になったのか?…高石市の議会事務局に問い合わせると、「討論(反対の意見表明)はなかった」とのこと。消防議会で、高石市議会選出の議員に「否決理由を説明してほしい」と質問しましたが、答弁はありませんでした。同市ではもともと、合併反対の阪口伸六市長に推進派議員の反発が強く、助役や収入役の人事も議会がつぶしてきました。どうやら今回もその延長のようですが、議会解散を恐れる市議側は「不信任決議」などを出さずに抵抗を続けたのでしょう。市民利益よりも政争を優先させる議員たちへの批判が高まっているとか…。