12月17日(木)厳しい寒風が吹き、戸外で仕事をされる方は大変でしょう…。
※12月16日以前の日記は、前ページに掲載
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《2009.12.17》
今朝の読売新聞に、「ブランド創造発信事業」が中止になったことが大きく報じられました。なお、記事の見出しになっている「4億6千万円」は、昨年度末までの決算額で、今年度の予算額を加えると「5億4千万円」になります。
いずれせよ、市民の皆さんが納められた巨額の税金が投入された「事業」はいったい何だったのでしょうか。私のコメントに続く記事の結びに載っている市幹部の言いぐさに、あらためて驚きました。
「いったん始めたら成果を出そうとして、なかなか抜本的な修正はできなかった」…
コンサルタント会社の言うまま、成果の見えない事業にカネを払い続けた人の、これが本音なんでしょうか。誰も止めさせようとしなかった市役所組織の無責任ぶりは、あきれるばかりです。
●東文化会館の指定管理者問題
さて今日は、総務財政委員会に出席して委員外議員質問を行いました。私が取り上げたのは、東文化会館(東区北野田駅前)の指定管理者を指定する議案。4年前にも、公募手続きをとらずに受託業者を決定したことを指摘したいわくつきの案件です。今回はさすがに「公募」としたものの、応募業者は結局1者でした。市当局によると、10数団体がアプローチしながら、応募したのは現在の受託者だけだったとのこと。選定審査の状況を調べてみると、選定委員が経理上の問題点などを指摘しているのに、「選定結果」を示す文書にはそのことが隠されています。また、赤字決算を指摘された団体側が、過去3年の受託期間に「市からの受託料の他に、1億3千万円をつぎこんだ」と言うなど、理解しがたい話が選定委員会の会議録に残っています。このような委託が「本来好ましくない」ことは、指定管理者を所管する経営監理室が認めました。私は、他の団体が赤字経営を覚悟しないと対等な企画提案をできないようなやり方は、公平な競争原理を侵すこと、さらに、当該団体の役員に前代議士や現市議の家族が名前を連ねていることへの疑念を拭えないなどの問題点を指摘しました。
●審議資料の提供めぐるトラブル
また、昨日の建設委員会に付託された指定管理者問題とも併せ、市当局が当初は審議資料の提供を拒んでいた事実を示して追及。他の政令市や東京都などですでに資料等の公開が進み、うち7自治体が選定委員会を公開しているという状況を明らかにしながら、今後の対応の改善を求めました。
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▼読売新聞(2009.12.17)