堺市議会は、検討中の「議会基本条例」に規定する予定の「議会報告会」を、10月14日(日)午後1時から、本会議場で開くことを、昨日の議会力向上会議で確認しました。いつも議員が座っている議席(52席)と傍聴席(80席)を市民の皆さんに開放。議員は市長など市職員の答弁席に座り、皆さんの質問やご意見を伺います。
●堺版「オープンマイク」・「議場でひとこと」
このような制度は、1992年に“市民参加の海外視察”で、姉妹都市バークレー市(アメリカ)を訪問した際に知りました。毎週火曜日(夜間)の会議開会前、市民が3分ずつ議場で発言する「オープンマイクスピーカー」制度(当時)です。帰国後、「堺市議会でもやろう」と提唱したことが、20年目にやっと実現しました。写真は「無防備地域宣言をめざす京都市民の会」がバークレー市を調査(2006.8.11)した折のもの。市議会議場を市民が埋め、自分たちの主張を書いたプラカードを掲げる人もいます。(同会提供)
実は、このバークレー市の制度を参考にして、北海道音更町議会が、2010年3月から「議場でひとこと」という事業を始めました。一般質問を中断して、傍聴席の市民を議員席に招き入れて意見を聞くのですが、その際、答弁する議員は執行部席に着き、それ以外の議員は傍聴席に移ります。下2枚の写真は、同年9月17日に私が見学に行ったときの開催模様です。(音更町議会事務局提供)
堺市議会が初めて実施する「議会報告会」は、まさに「堺版・オープンマイク」とも言えるもので、たくさんの市民の皆さんの参加を期待したいと思います。
●参加受け付けは、当日正午から先着順
なお、「堺市議会第1回議会報告会」(第1部=議会報告・第2部=議員との懇談)への参加は、当日正午から、市役所本館12階で先着順に受け付けます。
■決算委員会・総括質疑では、「受動喫煙の防止施策」について議論
さて、今日は決算委員会総括質疑の2日目です。私の出番は午後でしたが、12分の発言持ち時間をうまく使って、およそ40分くらいのやりとりになったでしょうか。議論のねらいは、堺市の受動喫煙防止施策の点検と改善です。2010年の厚労省健康局長通知をひもときながら、例えば市役所本館東玄関横の喫煙所から流れる煙が、通行者を襲っていることを指摘。また、今日の発言直前にその喫煙所を点検した際、タイミング良く(相手にとっては悪く)2人の副市長が喫煙中でした。厚労省の局長通知は、「たばこの健康への悪影響について普及啓発し、禁煙を促す方法等について(中略)関係者の対話と連携のもとで一層推進する」という指示もしています。「その任を担う副市長が『自分は喫煙してますが…』と言うのか?」と質したところ、「今日の指摘を含め、よく考えたい」、「公人として自分の仕事を認識し、対応する」と答弁しました。
9月21日(金)昼間は晴れていましたが、気温は28℃まで。まだ、「残暑」ではあります。