世間はすでに年末年始の休みに入っていますが、我が事務所には、今日も3組のご夫妻をはじめとするボランティアの方々が来て下さって、年内予定の作業をほぼ終えることができました。各ご家庭とも、きっとお忙しい時期なのに、ほんとうに申し訳ありません。お陰様で、「都市政治研究所ニュース・レター」の発送も、すべて済ませることができました。さて、夜、団地内の集会所のそばを通りかかると、お葬式の準備が進んでいるのが気になりました。なんと、
10月14日の日記に書いたSさんが亡くなられ、まもなくお始まる通夜の時刻が掲示されています。あわてて着替えに帰って弔問しましたが、ひとり残された息子さんが泣き続けられていて、励ましの言葉にも詰まりました。心からご冥福を祈ります。
いよいよ今年も押し詰まりました。昨日完了したはずの作業を点検していたら、一部に漏れがあって、いつもの例で、最後は“家内工業”です。妻と二人で何とか片づけました。年賀状も、おせちの準備も、もちろん大掃除もほったらかしにして、この1か月余り走り続けています。でも、いっしょに駆けて下さるボランティアの方々に後押しされ、ときには引っ張っていただいてここまで来ました。ほんとうにありがとうございました。お陰様で今夜は、ケアハウスを門限間際に訪ね、母の部屋の正月準備だけは整えることができたので、ホッとしています。
やっぱり世間の暮らしにもペースを合わさないと…と、今日はゆっくり過ごしました。まず朝寝坊。昼前に、前にもご紹介した主婦たちのワーカーズ・コレクティブ
「エル25」へ、頼んでいた“おせち”をとりに行き、その帰り道、どうしても欠かせない挨拶まわりを2件。帰宅後は、玄関や階段のワックスがけを済ませ、遅れていた梅(南部川村・山本農園からの贈り物)の剪定もやりました。それから、事務所の整理を終えて、「アクション日記」にとりかかっています。
ところで、今日いただいた郵便物のなかに、松江市の「しじみネットワーク」から届いた、宍道湖・中海淡水化事業の中止に伴う「御礼と報告」がありました。1963年の着手から実に39年間、反対の声を押し切って進められてきた土木事業がとうとう終止符を打ちました。851億円という膨大な事業費のすべてが無駄になったばかりか、今後、生態系をよみがえらせるためにさらに出費がかさみます。土建業者と利権政治家たちを潤したこの事業をごり押しした“政治”の責任は、いったい誰がとるのでしょうか。それにしても、まだまだ続けられていたかもしれない無駄づかいと環境破壊をストップに追い込んだ「しじみネットワーク」の皆さん、ご苦労様でした。
一昨年の住民投票で「ノー」を突きつけられた吉野川可動堰計画、それに諫早湾の埋め立てなども、きっと同じ運命をたどるのだろうと思います。それぞれ現地に足を運んで、話をお聞きした方々の顔が思い浮かびます。なかには、すでに訃報に接した方もいらっしゃいます。
あと数時間で始まる2003年は、そんな方々の苦労が報われる年になってほしいと願っています。また、微力ではありますが、各地で利権政治と闘っている皆さんの運動をお手伝いするためにも、やっぱり政治の現場に立ちたいと決意を新たにしました。今年も1年間、ありがとうございました。どうかいいお年をお迎え下さい。
今夜は、パソコンをいったん閉じて、「第9」を聴きます。