「アクション日記」のはじまりへ
6月18日(水) やはり明け方から雨になりました。紀伊半島南部で土砂崩れの被害も…
※6月17日以前の日記は、前ページに掲載
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《2003.6.18〜20》
雨のため街頭活動が延期となり、朝早くから市役所に出勤しました。まず、泉北ニュータウンのマンション建設問題に関する調査を済ませて、10時からは文教委員会を傍聴。委員たちの質疑を聴きながら、昨日の市教委での調査事項を整理して、委員外議員としての発言を準備しました。取り上げたテーマは、市内のある小学校での不審者の侵入事件です。実は、教育大付属池田小学校での児童殺傷事件の後、堺市教育委員会は学校での安全確保の対策に取り組み、昨年4月、「学校園における危機管理」と題するマニュアルを作成して、全校園に配布しました。また、各校ごとに独自マニュアルづくりも進めていたのですが、今回の事件では、まったくこれらのマニュアル通りの対応ができませんでした。そればかりか、不審者から逃れて通報に駆け込んだ児童に対して、「教室への入るお行儀が悪い」と教師が叱るなど、およそ信じられないようなことが起こっているのです。教育長からは、反省と再発防止の決意を述べる答弁がありました。なお、北花田駅前での街頭活動は、来週月曜に延期して実施予定です。
6月19(木) 梅雨の晴れ間。雨は降りませんが蒸し暑い一日でした。
総務委員会に朝から出席。出席費用弁償を廃止する議案の提案者として、委員からの質問を待ちました。しかし、堂々と議論をしかけてくる人はやはり皆無でした。やむなく、この問題をめぐる市当局の見解を質すため委員外議員質問に立ったのですが、“与党”会派の意向に逆らうことのできない彼らにとっては迷惑な話だったことでしょう。そして、公明、自民、民主系などの各会派を代表して公明党委員が「反対」を表明。廃止提案は、総務委員会で否決されました。
ところで、今朝の新聞には、昨日の文教委員会で指摘した小学校での不審者事件が大きく報道されました。各紙とも地方版ではなく社会面での扱いです。ただ、この問題を取り上げた当事者としては、毎日新聞の以外の記事にやや正確性を欠く面があることが気になります。また、テレビ・ニュースの追っかけ取材が始まったこともあって、子どもたちへの影響を心配される当該校の保護者から電話があり、お目にかかって懇談しました。
6月20(金) 昨日工事が完了した事務所のエアコンを、今日から稼働しました。
最終本会議の議事運営を協議する「議会運営委員会」。そのための「非公式議運」。さらに、速記による会議録を作成する「正規の議運」…と、外部からは、きっと理解しがたい堺市議会の運営システムに基づく会議が、午前中、続きました。本会議に提案される泉州水防事務組合議会議員のうち市長提案の人事への同意、本会議で議決する各種の「意見書」などの調整、議会運営に関する陳情への回答…と、舞台を変えて様々な案件を処理しました。
そのうち、ぜひご注目いただきたいのは、「議員の海外旅行の中止」と「議会改革特別委員会の設置」です。私が選挙公約に掲げた「海外旅行中止」は、何の議論をしかけるまでもなく、少なくとも「今年度は実施しない」と決まりました。また、議会改革特別委は、費用弁償廃止に反対した“与党”会派が言い逃れのために提案してきたのですが、オープンな場での改革議論を期待することができるもので、設置に賛成し、その運用にも積極的に関わるつもりです。
さて、一昨日の文教委員会で取り上げた学校の危機管理問題は、共同通信の配信によって神戸新聞や京都新聞など地方紙の記事にもなりました。ちなみに、市教委には熊本県から抗議メールが届いたりしているそうです。その後の対応などについて、引き続き本会議(24日)の一般質問で議論することを通告。午後は、当該校を訪ねるなど調査を深めました。他の発言事項をめぐる市当局や議会事務局との折衝、新聞社の取材なども重なって、蒸し暑さのなかで少々へばり気味です。