※6月10日以前の日記は、前ページに掲載
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《2008.6.11〜12》
6月11日(水)「曇りときどき雨」の日。小さくても気品が感じられるナンテンの花です。
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きょうの総務財政委員会は発言者が7人あって、朝10時から夕方6時半まで続きました。私は、トップバッターだったのですが、傍聴席は開会時から満席です。
30分の発言持ち時間の大半を使って、大綱質疑で予告した固定資産税や都市計画税の課税誤りを議論しました。市当局の報告によると、昨年度だけでも203件にも上るミスがあったようです。私がご相談を受けた2件の事例をもとにミスの態様を検証。また、議会事務局を通して調査した各政令指定市の状況と比較しながら質しました。
●ほとんどの政令市が時効を超えて返還
政令市17市のうち15市は、要綱や要領を定めて、地方税法では5年間の時効となっている以前の分についても返還する制度をつくっています。実は堺市も、1992年に要綱を制定しながら2001年度末で廃止していました。廃止理由は「一定の成果があったから」という説明だったので、廃止以後の課税ミス件数を調べるように要求したところ、6年間で817件に及ぶことが判明しました。この件数は、他政令市と比べても格段に多いのです。(ちなみに、昨年度の判明件数について回答があった各市の場合は、仙台45件、さいたま53件、千葉40件、新潟198件、静岡16件、京都2件、神戸4件、広島24件、福岡23件)
●何の落ち度もない納税者に、ミスして取り立てた税金を返さないのは“悪代官”
固定資産税は申告制ではなく市が一方的に課税するのですから、納税者には何の落ち度もありません。相談に来られたさんの場合、28年間にわたって過大に課税され、堺市が記録を残している分だけでも約280万円も余分な税金を払わされていました。しかし、5年分だと88万円しか返還されません。どの自治体の要綱でも年5%の利息を付けて返すことにしていますから、さんが試算すると28年間の返還額は500万円近くにもなるのです。「これではまるで悪代官ではないか」と、私は本会議(6月4日)で市長に政策変更を求めていました。
●研究・検討して「一刻も早く」是正措置をとると答弁し、副市長が謝罪
市当局は結局、きょうの委員会で「償還できるように研究・検討を行い、一刻も早く何らかの是正措置をとる」ことを表明。市長に代わって出席していた副市長も、課税ミスの被害を受けた納税者への謝罪発言をしました。
6月12日(木)どうやら「梅雨の中休み」…。オリズルランがランナーに花を付けています。
明日開かれる議会運営委員会では、最終本会議で議決する「意見書」、議会改革に関する陳情、それに議員の海外視察などが議題となります。そこできょうは、議会内の各会派の意向調整が行われていたようです。焦点は「後期高齢者医療制度の(中止)廃止を求める意見書」で、民主党(社民党1人を含む)と共産党がそれぞれの案を議運に提出しています。私としては、国会に廃止法案を提案した各党が一致して、堺市議会での意思決定を目指してくれることを期待しており、その旨を関係議員らに伝えています。
ところがきょうの段階では、民主党はどうやら公明党や自民党との協調を試みているように見えました。もしも民主党が筋を貫けないのなら、共産党と共に「廃止意見」を提案しなければなりません。民主党は、同党の国会での動きとは逆に、「廃止決議」に反対するのでしょうか…。
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